「家政婦」と「メイド」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「家政婦」と「メイド」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「家政婦」「メイド」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「家政婦」と「メイド」の違い

「家政婦」とは、家事を手伝う人のことです。

「婦」という漢字には、おんな、成人した女性という意味があり、「家政婦」は女性のことを指すのが一般的です。

「メイド」とは、お手伝いさんのことです。

また、ホテルの女性従業員を指す場合もあります。

「家政婦」「メイド」が指しているものはほぼ同じですが、やや違う部分があります。

「家政婦」は日本の家事を補助・代行する女性のことです。

職業としての「家政婦」は、賃金の支払いを受けています。

一方、「メイド」は主に海外の家庭で家事を担当、あるいは補助する女性のことを指しています。

古くは奴隷のように扱われていたこともあります。


「家政婦」と「メイド」の使い方の違い

「家政婦」は家事を手伝う女性のことを指して使用をします。

日本で使われている言葉です。

「メイド」は家事を担当する女性のことや、ホテルの女性従業員のことを指して使用します。

家事を担当する女性のことでは海外で働く人のことを指す場合が多く、ホテルの従業員の場合は日本でも使われる言葉です。


「家政婦」と「メイド」の英語表記の違い

「家政婦」は英語で“housekeeper”“home help”と表現をします。

住み込みの場合は“live-in maid”と表現することもあります。

「メイド」は英語で、お手伝いさんの意味では“housemaid”“maid”と表現をし、ホテルの従業員の意味では“chambermaid”“room maid”と表現をします。

「家政婦」の意味

家事を代行・補助する人のことです。

「婦」とした場合は女性を指し、「夫」とした場合は男性を指します。

主な仕事内容は、炊事、洗濯、買い物、掃除などです。

一般の家庭で行われている家事と同じような内容を代行・補助します。

掃除については、窓拭き、掃除がけ、庭の草むしり・掃き掃除などがあります。

洗濯は、洗濯物を洗う・干す・取り込むという作業だけでなく、たたむ、アイロンがけをするといった内容も含まれます。

また、子どもの世話をみることもあり、保育園や幼稚園にお迎え、食事やお風呂の世話などをすることもあります。

お年寄りの身の回りの世話、病院への付き添いなども、仕事内容に含まれることがあります。

働き方は、通勤と住み込みの二通りです。

通勤の場合は、決められた時間に依頼主の家に出かけ、仕事をします。

住み込みは依頼主の家に住んで仕事をします。

普段からその家にいるので、いつでも仕事を頼むことが可能です。

しかし、風呂やトイレなどを貸す、食事を提供するなどを依頼主がする必要があります。

「家政婦」として働くには、家政婦紹介所に登録をするのが一般的です。

利用者は家政婦紹介所などに相談をすると、紹介所側が「家政婦」を紹介してくれて、依頼日時に「家政婦」が自宅にやってきて仕事をしてくれます。

家政婦紹介所によってさまざまなプランが用意されており、1週間に2時間程度から依頼をするもの、家事全般をするもの、高齢者の支援を専門にするもの、子どもの世話を専門にするものなどがあります。

「家政婦」になるために必要な資格はありませんが、掃除や炊事などに関係する資格を持っていると、よい条件の勤務先を選べる可能性があります。

「家政婦」の使い方

家事を手伝う女性を指して使用をします。

男性の場合は「婦」ではなく、「夫」の漢字を使用します。

「家政婦」を使った例文

・『家政婦を雇うことになった』
・『家政婦として働く』
・『家政婦の仕事も簡単ではない』
・『家政婦を頼もうか悩む』

「家政婦」の類語

「メイド」「お手伝いさん」「女中」が類語です。

「女中」は武家の奥向きに奉公する女性のことで、昭和ごろまでに使われていた言葉です。

「お手伝いさん」は、家事を手伝う人のことを指しています。

「家政婦」の対義語

対義語はありません。

「メイド」の意味

海外の家庭で家事を担当する女性のことです。

また、ホテルの女性従業員のことも指します。

家事を担当する女性としては、奴隷のように扱われていた時代があります。

満足な食事を与えられない、衣類は最低限のものだけ、寒い日に暖房の効いていない階段の手すりを長時間かけて掃除するなどもあったようです。

イギリスでは、中世ごろに上流階級で使用人を使うようになり、家事使用人としての「メイド」が登場するのは18世紀ごろです。

ヴィクトリア朝時代には、ハウスキーパー、レディースメイド、ウェイティングメイド 、キッチンメイド、ハウスメイドなど、「メイド」といってもいくつか種類がありました。

来客を担当するもの、料理を担当するもの、布類を担当するものなど、仕事内容が別れています。

以前には男性がメインだった使用人ですが、男性に比べて女性の方が賃金が安いため、女性の「メイド」が雇われる機会が多くなりました。

このころの「メイド」は住み込みが一般的です。

雇い主は食事や衣類、眠る場所などを提供します。

日本では、職業としての「メイド」という呼称は使われる機会が少ないです。

日本の場合は家事を手伝うものとしての「メイド」ではなく、「メイド」風の衣装を身につけた女性が給仕をするカフェが存在しています。

「メイド」の使い方

海外の家事を手伝う女性のことを指していいます。

日本では「メイド喫茶」「メイドカフェ」という言葉で使用されています。

日本の場合、家事を手伝う女性の意味では、「メイド」よりも「家政婦」という言葉が使われることの方が多いです。

「メイド」を使った例文

・『メイドの衣装を揃える』
・『メイドの仕事がつらい』
・『中流階級でもメイドが使用された』
・『少ないメイドの食事』

「メイド」の類語

「家政婦」「お手伝いさん」「女中」が類語です。

「メイド」の対義語

対義語はありません。

まとめ

家事を手伝う女性を指す言葉ですが、「家政婦」は日本で職業として家事をしている人のことを指し、「メイド」は海外で使われることが多い言葉です。