この記事では、「凡事徹底」と「周知徹底」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「凡事徹底」とは?
あまり人にとって得がなくても、当たり前に自分の方から進んで行うことを「凡事徹底」【ぼんじてってい】といいます。
毎日自分の腕を磨くため地道に練習するその行為こそが大切であり、将来的にいい成果を出すことにつながるのです。
そのため、運動選手は常に己の自己記録を更新するべくいい成績が出せるよう徹底的に練習を積み重ねています。
「周知徹底」
自分なりに常識を分かりやすく多くの人に知らせることを「周知徹底」【しゅうちてってい】といいます。
一人でも多くの人へ平等に知らせるのが目的であり、隅々に万遍なく行き届くよう知らせるのです。
この「周知」には広く知れ渡るといった意味があり、「徹底」はしっかり余すことがないようにするとの意味合いで使われている言葉を掛け合わせています。
「凡事徹底」と「周知徹底」の違い
「凡事徹底」と「周知徹底」の違いを、分かりやすく解説します。
毎日地道に練習していけば技が身に付くという意味で使われているのが「凡時徹底」です。
研究者にも当てはまる言葉であり、最初は無知な人であっても、研究を続ける間に大きな成果へと導く発見となります。
もう一方の「周知徹底」は徹底して人々に情報を伝えることを意味する四字熟語です。
一人残らずしっかり教えたいと思う内容を知らせるのが目的であり、その場にいる人へ漏れずに伝達し、理解してもらえるよう分かりやすく伝えます。
「凡事徹底」の例文
・『日本の電気会社を設立した人の多くが、凡事徹底を貫いた』
・『小さいことでも凡事徹底すれば世界を驚かせる発見になる』
「周知徹底」の例文
・『強盗事件が再発しないよう警察は周知徹底を部下に促した』
・『全社員のやる気を引き出し、企業の利益を上げるため周知徹底する』
まとめ
似ている意味を持つ四字熟語をご紹介しましたが、どのような人の行為が当てはまるか学び、うまく状況に応じて使い分けてみるといいでしょう。