「破棄」と「廃棄」と「放棄」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「破棄」と「廃棄」と「放棄」の違いとは?生活・教育

何かを捨てる時などに用いられる言葉として、「破棄」「廃棄」「放棄」というものがあります。

似ている響きを持つこれら三つの言葉ですが、違いは一体どこにあるのでしょうか。

実際に言葉を使う場面で間違うことのないように、この記事では、「破棄」「廃棄」「放棄」の違いを分かりやすく説明していきます。

「破棄」【はき】とは?

「破棄」とは、破り捨てるという意味があり、他にも取決めなどを一方的に取り消すという意味の言葉としても用いられます。

砕くとか壊すといった意味の「破」と、捨てるといった意味の「棄」を組み合わせた言葉です。

ただ単に捨てるというわけではなく、砕いたり壊したりしてから捨てるといった意味合いです。

企業にとっての重要書類や機密データの入ったパソコンなどは、元の文書が読めないように破いたり、パソコンからデータが取り出せないように砕いたりしてから捨てる必要があります。

「破棄」は、元の形がわからないようにしてから捨てるといった意味です。

またそこから、契約をなかったことにする時にも使われています。

「破棄」の例文

・『機密文書なので他に見られないように破棄してください』
・『結婚式を目前に控え、婚約を破棄された』

「廃棄」【はいき】とは?

「廃棄」とは、不用として捨て去ること、また、条約などの効力を失わせることを意味した言葉です。

「廃」の字は、「廃鉱」「廃校」などといった言葉にもあるように、使われなくなったという意味合いのある文字です。

ですから「廃棄」は、使われなくなったものを捨てるといった意味になります。

ただ使わなくなったから捨てるだけなので、元の形をわからないようにする必要もないわけです。

またそこから、条約を締結はしているけれど、効力を失くしてしまうといった意味としても使われます。

「廃棄」の例文

・『家庭ごみは、きちんと分別してから廃棄してください』
・『条約締結の決定は覆せないので、廃棄としましょう』

「放棄」【ほうき】とは?

「放棄」とは、投げ捨てること捨ておくこと、また他に自分の権利や利益を使わずに喪失させることを意味しています。

「破棄」「廃棄」の対象が物だったのに対して、「放棄」は、行為や行動といった形のないものが対象となります。

「放」には、投げるとか放り出すといった意味があるので、「放棄」は、本来するべきことを実行しないといった時に用いられます。

「放棄」の例文

・『仕事を放棄して、自分探しの旅に出る』
・『親権を放棄する』

「破棄」と「廃棄」と「放棄」の違い

「破棄」は、主に「物」を対象とし、「元の形を無くして捨てる」時に使われる言葉です。

「廃棄」も、主に「物」を対象としていますが、「元の形を残したまま捨てる」時に使われます。

「放棄」は、「行為や行動」が対象で、「やるべきことをやらない」時に使われる言葉です。

まとめ

「破棄」「廃棄」「放棄」の違いについて述べてきましたが、理解して頂けましたでしょうか。

これらの言葉を上手に使い分けて、日々の生活に役立てて下さい。