「ナツアカネ」と「アキアカネ」の違いとは?分かりやすく解釈

「ナツアカネ」と「アキアカネ」の違いとは?動物・植物・昆虫

秋になるといろいろな場所で見かけるようになり、一気に夏が終わってしまったような印象を受けるのが「赤とんぼ」であり、そのひとつが、秋にみかけるのに「ナツアカネ」という種類です。

それでは、この「ナツアカネ」とはどういう意味でしょうか。

また、「アキアカネ」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「ナツアカネ」「アキアカネ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ナツアカネ」とは?

「ナツアカネ」とは、「夏茜」とも記述されるトンボ科アカネ属の昆虫で、一般的に「赤とんぼ」と呼ばれています。

生息するのは日本全土で、6月の終わりごろから12月までの長い間見ることができます。


「アキアカネ」とは?

「アキアカネ」とは、「ナツアカネ」と同じく、トンボ科アカネ属の昆虫で、一般的に「赤とんぼ」と呼ばれています。

日本全土に生息し、長距離を移動することで有名な種類のトンボです。


「ナツアカネ」と「アキアカネ」の違い

「ナツアカネ」「アキアカネ」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、トンボのなかでも、成長すると体の色が赤くなる種類である「アカネ属」の昆虫であることは同じですが、そのなかの種類が違うため、見た目も習性もちがいます。

見た目の違いとして最もわかりやすいのは、十分に成長した個体の赤い色です。

「ナツアカネ」の場合は、顔や目なども含めてすべてが赤く色づきますが、「アキアカネ」の場合は、顔や目などはあまり赤くなりません。

他にも、胴体の黒い紋の先端の形が違うことでも見分けられますが、これは捕まえてよく観察しないと判別できません。

そして、習性で言えば、「ナツアカネ」はずっと低地で暮らしますが、「アキアカネ」は、暑いうちはあるていど高い山で過ごし、秋になると低地に降りてきます。

まとめ

この記事では、「ナツアカネ」「アキアカネ」の違いを、解説してきました。

この2つに関しては、ひとくくりで「赤とんぼ」と称されていますが、実際には種類が違うことを分かったうえで、次に見るときに比べてみるのもよいでしょう。