この記事では、「おすそ分け」と「お福分け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おすそ分け」とは?
すそわけの美化語です。
美化語とは、上品に表現しようとする言い方のことです。
すそわけには、もらった物や利益を他の人に分け与えること、という意味があります。
たとえば、近所の人が畑でトマトを作っており、たくさん収穫したのでAさんにくれたとします。
非常にたくさんもらい、Aさんだけでは食べきることができません。
そこで、知り合いのBさんにトマトを分け与えることにしました。
このときにAさんが行っている行為が、この言葉が意味するものです。
近所の人からもらったものを、Aさんからさらに別の人であるBさんに分け与えています。
「分け与える」という意味が含まれているので、すべてを与えるのではありません。
たとえば、大量にパンを購入し、このうちのいくらかを他の人に与えることは、この言葉が意味するものですが、購入したすべてを与えることは、この言葉が意味するものではないです。
「お福分け」とは?
ふくわけのことです。
ふくわけには、祝いの品や他の人からもらったものを分け与えること、またそのものという意味があります。
たとえば、うれしい事柄があったので、祝いの品を他の人たちに分け与えたとします。
この行為やそのものを指す言葉です。
物だけでなく、形の見えないものに対してもこの言葉が使われています。
たとえば、家族で仲良く過ごしている写真をSNSにアップしたとします。
その写真を見た人は、幸福を分けてもらったように感じました。
意識していないかもしれませんが、写真をアップした人は「お福分け」をしています。
「おすそ分け」と「お福分け」の違い
「おすそ分け」と「お福分け」の違いを、分かりやすく解説します。
人からもらったものを分け与えるという意味が同じです。
しかし、やや違いがあり、後者の場合は祝いの品についてもいいます。
まとめ
祝いの品を分け与えるという意味を含んでいるか、含んでいないかに違いがあります。