“Fancy”と“Fantasy”はどちらもカタカナでも頻繁に使われる英単語です。
どちらもなにやら人間の想像力上のことを指すときに使われるイメージがありますが、大きく違いがあります。
この記事では“fancy”と“Fantasy”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Fancy」とは?
『あのアクセサリーはファンシーだね。』などの様に使われますが、これを『可愛らしい』というイメージでお使いになってはいないでしょうか。
実は『Fancy』は形容詞として使われるケースが多く、厳密な意味は『想像以上の』や『とっぴな』という意味であることはあまり知られていません。
例えば先ほどの例で挙げたアクセサリーは『とても手が込んでいて特別な感じがする』から“Fancy”なのです。
上品な物や豪華な物に対しても使われる表現ですが、これは元を辿ると複雑で自分の想像を超える様な素晴らしい出来の物であるから『Fancy』が使われます。
英語圏では『可愛らしい』という意味では使いません。
誤用になりますのでご注意下さい。
名詞でも使われるケースがあります。
この場合は後述する“Fantasy”よりも軽いちょっとした漠然とした気まぐれとしての『空想』や『幻想』という意味になります。
「Fantasy」とは?
こちらは一般的なイメージそのままで『空想』や『幻想』という意味を表す名詞です。
某有名RPGゲームでもおなじみになり、一般的なカタカナになっているので想像はしやすいと思います。
先ほどの“Fancy”と違い、もっと壮大で豊かな想像力を駆使した大きな『幻想』というイメージです。
言葉の成り立ちを見るととても面白く、先の“Fancy”はこの“Fantasy”の短縮形としてできた単語だといいます。
この観点から考えると、“Fantasy”は“Fancy”より重みのある本家本元の『幻想』を表す名詞と覚えることができるのではないでしょうか。
「Fancy」と「Fantasy」の違い
この2つの違いは大きく2点あります。
一つは“Fancy”は形容詞として使われる場合が多く、“Fantasy”は名詞として使われるという点。
もう一つは『Fancy』は軽めのちょっとした『幻想』という意味の名詞であるのに対して“Fantasy”は壮大な世界観や想像を使った『幻想』という意味の名詞。
つまり『幻想』の度合いが違うという点です。
ネイティブでは主に最初の形容詞か名詞かという違いが一般的な認識ですので、まずはここから違いを付けてみることをお勧めします。
まとめ
如何でしたでしょうか。
実は言語学的に同じ意味から派生している言葉である“Fancy”と“Fantasy”。
形容詞と名詞の違い。
また、名詞であっても度合いの違いで区別が付くということがお分かりになったのではと思います。
英語には派生して新しくできた単語というのが多く存在しますのでこの点に注目してみても面白い発見があるのではないでしょうか。