この記事では、“cruise”と“voyage”の違いを分かりやすく説明していきます。
「cruise」とは?
“cruise”は(クルーズ)と発音します。
船もしくは飛行機が巡航、航行するのを意味します。
外来語の「クルーズ」として日本でもおなじみの言葉ですが、主に娯楽のための船旅との意味で使われています。
「クルーズ船の旅」「瀬戸内海クルーズ」「クルージングツアー」などがその例です。
長期休暇が取りにくい日本では、何週間もクルージングの旅を楽しめる人は少数ですが、欧米などではゆったりとクルージングの旅を楽しむ人はそう珍しくありません。
またクルージングに使う船は「クルーザー」と呼ばれ、大きなクルーザーになると客室や数々の娯楽施設が備わっていて、乗客は退屈することがありません。
さてこの「cruise」ですが、ラテン語で十字架を意味するcruxに由来します。
大航海時代の17世紀には海を十字架のように交差して航行していたことから、このような単語を使って表現していました。
「voyage」とは?
“voyage”は英語では(ヴォイイッヂ)と発音しますが、元々はフランス語の言葉で、フランス語では(ヴォヤージュ)と発音します。
良い旅をという意味のフランス語のフレーズ“Bon voyage!”(ボン・ヴォヤージュ)は、知っている人もいるのではないでしょうか。
“voyage”は船・飛行機・もしくは宇宙船での旅や後悔、もしくは旅行記などを意味します。
元々はラテン語の「旅の費用」を意味する言葉から派生したと言われています。
現在のように通信技術が発展していなかった大航海時代には、一度船旅に出るといつ戻れるか、そして無事に戻れるかわからず、旅する側も送り出す側も覚悟を決めていました。
外来語として日本でもフランス語読みで「ヴォヤージュ」と使われることのあります。
どちらかといえばオシャレ感を出したいお店やブランドなどがこの言葉を名前に取り入れています。
「cruise」と「voyage」の違い
“cruise”と“voyage”の違いを、分かりやすく解説します。
“cruise”も“voyage”も船や飛行機に乗り旅することを表現する言葉です。
しかし“cruise”は目的地を目指すという旅ではなく、あちらこちら船での旅を楽しむために航行するというスタイルを持っています。
その一方で“voyage”は楽しむのが目的ではなく、遠くへ移動するために船や飛行機などで航行することを意味します。
そのために“voyage”は“cruise”より娯楽性は少なく、「遠くへ行く」という緊張感も感じられる言葉です。
まとめ
“cruise”と“voyage”は似たような意味で同じように使えると思っている人もいます。
しかし同じ「航行する」でも、ニュアンスは違いますので、この二つの単語の違いをしっかりと覚えておきましょう。