動詞を過去形にするときは“played”のように「- ed」の形にするのが基本ですよね。
一方で“made”“ate”のように不規則変化するものもあり、これは都度覚えていくしかありません。
この記事では、不規則変化をする動詞、“bent”と“bend”の違いを分かりやすく説明していきます。
「bent」とは?
“bend”という動詞の過去形・過去分詞形ですが、動詞だけではなく、形容詞、名詞としても使えます。
動詞の場合は「曲げる」「うつむける」等といった意味になりますが、形容詞としては他に「熱心で」、名詞としては「好み、傾向」という意味があります。
そのため、動詞で使う場合と形容詞や名詞で使う場合の訳し分けに気をつけなければいけません。
「bent」の使い方
A. He bent the rule. (彼はその規則を曲げた)
B. She uses a bent stick. (彼女は曲がった杖を使っている)
C. You have a bent for music. (君は音楽の才能があるよ)
A. は動詞の過去形としての“bent”です。
物理的に「曲げる」という言い方が多いですが、このように規則や意思を「曲げる」という言い方もできます。
B. は形容詞、C. は名詞として使っている例です。
名詞として使う場合は可算名詞になるので、冠詞「a」が付いていますね。
「bend」とは?
それでは原形の“bend”はどうかというと、当然意味は同じで「曲げる」「うつむける」等となります。
また、“bend”も名詞として使うことがありますが、このときは「曲げること」「曲がり角」という意味で使います。
そして形容詞としての使い方はありません。
つまり“bent”と同じように使えるのは、動詞の場合のみということです。
「bend」の使い方
A. I can bend the wire. (私はその針金を曲げられる)
B. There is a sharp bend. (急な曲がり角がある)
A. は“bent”と同様の使い方です。
「針金を曲げた」という文であれば、“I bent the wire. ”と書き換えることができます。
一方でB. のように名詞として使う際は、意味が変わるため“bent”と書き換えることができません。
「bent」と「bend」の違い
動詞の場合は原形が“bend”、過去形・過去分詞形が“bent”でした。
当然意味も同じで「曲げる」等と訳します。
一方で名詞として使う場合は“bent”が「好み、傾向」等、“bend”が「曲げること、曲がり角」と訳し方が変わります。
そして“bent”は形容詞的に使うこともありますが、“bend”にはその使い方がありません。
スペル的にはたった1文字の違いですが、文の中での使い方が全然違うので、違いを区別して覚えてくださいね。
まとめ
“bent”“bend”の2単語について考察してきました。
不規則変化をする動詞であるため、どちらが過去形か知っていなければ分かりません。
形の違い、意味の違いをしっかり押さえ、上手に使い分けてください。