英文を訳す際、まず主語と動詞がどこにあるかを見つけなければいけません。
ですが単語によっては、名詞なのか動詞なのか分かりにくいものも多いです。
この記事では、“analyze”と“analysis”の違いを分かりやすく説明していきます。
「analyze」とは?
これは動詞で、「分析する」「分解する」という意味を持ちます。
厄介なのは、日本語で「アナライズ」というと「分析」という意味になってしまうことですね。
日本語では「アナライズする」という言い方をしますが、英語だと“analyze”だけで良いのです。
実際の使い方を見ていきましょう。
「analyze」の使い方
A. I analyzed the machine. (私はその機械を分解した) B. He analyzes the factor. (彼は要因を分析する) 他動詞なので、後ろに直接目的語を置きます。
過去形、三人称単数現在形も基本の形なので、使い方自体は難しくありません。
「analysis」とは?
こちらが「分析」「分解」という意味の名詞です。
日本語でもビジネス用語として「アナリシス」を使うこともあります。
「化学分析」のように「分野+ analysis」という形で使われることも多いです。
「analysis」の使い方
A. His analysis is accurate. (彼の分析は正確だ) B. I’ll carry out these analyses. (私はこれらの分析を実施するつもりだ) 名詞なのでA. のように所有格に付くこともできます。
1つ気をつけたいのは、B. のように複数形をとる際は“analyses”という形になる点です。
「i」が「e」に変わっていますね。
しかもこの“analyses”は、「analyse(分析する)」という動詞の三人称単数現在形でもあります。
そのため見た目では分からないので、前後の流れから名詞なのか動詞なのかを判別しなければなりません。
ちなみに“analyse”は“analyze”と同義で、イギリスでは“analyse”を用いられることがあります。
「analyze」と「analysis」の違い
“analyze”は動詞、“analysis”は名詞なので、この品詞の違いさえ押さえていれば、使い分けができます。
日本語の「アナライズ」が紛らわしいので気をつけてください。
ただ、“analyze”の英国表現である“analyse”は、三単現形が“analysis”の複数形と同じ“analyses”になります。
ここだけ注意しましょう。
まとめ
ここまで「analyze(分析する)」と「analysis(分析)」の違いを見てきました。
どちらも分析に関する単語ですが、品詞が違いましたね。
発音は日本語の「アナライズ」「アナリシス」とほぼ同音ですが、意味は少しずれているので、日本語とは区別して覚えるようにしてください。