「議決結果」と「採決結果」の違いとは?分かりやすく解釈

「議決結果」と「採決結果」の違いとは?金融・経済

「議決結果」「採決結果」はどちらも物事の結果を指す言葉ですが、どのような違いで区別すればいいのでしょうか。

今回は、「議決結果」「採決結果」の違いを解説します。

「議決結果」とは?

「議決結果」とは、「会議で決めた結果」を指す言葉です。


「議決結果」の使い方

人が集まって行う話し合いのことを「会議」といいます。

会議ではテーマを定めて話し合いますが、意見を出したり感想を述べたりなど話し合いが尽くされた最後に会議としての結論を出すために意思を決定します。

会議の参加者から決を取ってまとめられた意思決定の結果を指す言葉が「議決結果」です。

一般的には国会や地方議会など立法府における意思決定の結果を指す言葉で、本会議における表決により成立した結果を指します。


「採決結果」とは?

「採決結果」とは、「参加者に対して求めた賛美の結果」を指す言葉です。

「採決結果」の使い方

物事を決める時に参加者に対して賛否を明らかにしてもらいその数で決めることを「採決」といいます。

採決で出た結果を指す言葉が「採決結果」です。

一般的には国会や地方議会において議長が個々の議員に対し賛否を求めて得た結果を指します。

「議決結果」と「採決結果」の違い

議会として出した意思決定の結果が「議決結果」、賛成と反対それぞれの数を集計した数字の結果が「採決結果」という違いで区別されます。

「議決結果」が議会として出した最終決定を指すのに対し「採決結果」は議会として最終決定を出すために行うプロセスの結果を指す、という違いがあります。

「ポイ捨てをやめよう」と議案に対し議員が賛否を表明することによって明らかになった賛成100反対80という数字の結果が「採決結果」、賛成が反対を上回ることで認められた「ポイ捨てをやめよう」の議案を成立させるという議会の意思決定が「議決結果」です。

まとめ

「議決結果」「採決結果」は議会の意思決定と意思決定を明らかにするための賛否違いで区別されます。

ややこしい言葉ですが表す意味はまったく異なるのできちんと理解しておきましょう。