この記事では、「舌鼓」と「舌打ち」の違いを分かりやすく説明していきます。
「舌鼓」とは?
「舌鼓」は「したつづみ・したづつみ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「おいしいものを食べたり飲んだりした時に、思わず舌を鳴らすこと、またはその慣用表現」という意味です。
2つ目は「不快な感情で舌を鳴らすこと」という意味ですが、日常こちらの意味で使われることはまずありません。
「舌鼓」の言葉の使い方
「舌鼓」は「舌鼓を打つ・打った」として使われることが多くなります。
人がおいしいものを飲食すると、舌を上あごに打ち付けて「ぱちっ」という音を出す生理現象に由来しています。
この音が「鼓」の音に似ていることから、料理をほめたたえる意味で使われる様になりました。
現在では慣用句として、音を出さなくても美味しいものを堪能することを表す言葉として使われています。
「舌打ち」とは?
「舌打ち」は「したうち」の意味は以下の通りです。
1つ目は「不快に感じたり、苛立った時などに、舌を鳴らすこと」という意味です。
2つ目は「おいしいものを飲食した時に思わず舌を鳴らすこと、舌鼓に同じ」という意味ですが、日常こちらの意味で使われることはまずありません。
「舌打ち」の言葉の使い方
「舌打ち」は名詞として「舌打ちする・した」と使われることが多くなります。
人がイライラしたり怒りを抑える時に、歯を食いしばった状態で舌を歯の裏に打ち付けて「ちっ」という音を出すことに由来しています。
基本的に相手に対して良くない感情を持っていることから発せられる音として使われます。
「舌鼓」と「舌打ち」の違い
「舌鼓」は「おいしい物を飲食した時に舌を鳴らすこと」「慣用句として料理をほめたたえる言葉」という意味です。
「舌打ち」は「不快に感じたり、苛立った時などに、舌を鳴らすこと」です。
「舌鼓」の例文
「舌鼓」の例文は以下の通りです。
・『海の幸満載の料理に舌鼓を打つ』
・『上司の奥様の手料理に舌鼓を打つ』
「舌打ち」の例文
「舌打ち」の例文は以下の通りです。
・『急に残業を言い渡されて思わず舌打ちする』
・『競馬で予想を外して舌打ちする』
まとめ
今回は「舌鼓」と「舌打ち」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。