「中性的」と「ジェンダーレス」はどちらも男女の性に関連する言葉です。
2つの言葉は何を表しているのでしょうか。
今回は、「中性的」と「ジェンダーレス」の違いを解説します。
「中性的」とは?
「中性的」とは、「男性と女性の両方の雰囲気を兼ね備えた人」を指す言葉です。
「中性的」の使い方
異なる二つの性質の両方の要素を併せ持つことを意味します。
一般的には男性と女性の両方の要素を兼ね備えている様子に対して用いられる表現で、男性っぽいが女性っぽくもあるどちらとも断定出来ない独特の雰囲気を持つ人を指す言葉です。
顔立ちや体型など個人的な資質だけではなくファッションなど男女の性差がはっきりしているもののうち男女両方の要素を持ち合わせているものに対して使います。
「ジェンダーレス」とは?
「ジェンダーレス」とは、「社会的な性差がないこと」を意味する言葉です。
「ジェンダーレス」の使い方
男は外で働いて女は家庭に入る、といったような社会的に決定される男女の性による違いのことを「ジェンダー」といいます。
「ジェンダーレス」とは社会による性差をなくそうという運動や社会的性差を超えているものを指す言葉です。
「中性的」と「ジェンダーレス」の違い
「中性的」と「ジェンダーレス」の違いは「社会性」です。
見た目や雰囲気など主に外見的な要素において男性と女性両方の要素を併せ持ちどちらでもないさまを「中性的」といい、社会的に決定される役割や立場において男女の違いを超えている様子を「ジェンダーレス」といいます。
男性か女性か分かりにくいのが「中性的」で、男性か女性かの社会的な区別を超越しているのか「ジェンダーレス」という違いです。
「中性的」の例文
・『中性的な雰囲気を漂わせる』
・『妖しくも美しい中性的な顔立ち』
「ジェンダーレス」の例文
・『ジェンダーレスな服装』
・『スポーツ界にジェンダーレスを持ち込むのは間違っている』
まとめ
「中性的」と「ジェンダーレス」は意味が大きく異なります。
混同されやすい言葉なのでそれぞれの意味と定義をきちんと理解しておきましょう。