「キザ」と「クール」の違いとは?分かりやすく解釈

「キザ」と「クール」の違いとは?言葉の違い【2語】

人の態度や気質を表す言葉として「キザ」「クール」があります。

この2つは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「キザ」「クール」の違いを解説します。

「キザ」とは?

「キザ」とは、「話し方や身なりが気取っているなど嫌味な印象を与える態度」を指す言葉です。


「キザ」の使い方

芝居がかった話し方や飾り立てた身なりなど格好つけていて嫌味なさまを表します。

自分の格好良さに自信を持つ人がしがちな自慢したい部分をことさらに見せつけるような押し付けがましく嫌な印象を受ける振る舞いを指す言葉です。

「キザ」は漢字だと「気障」と書きます。

気に障る、つまり接している相手が嫌な気分になるような振る舞いが「キザ」に当たりますが粗野な態度や乱暴な振る舞いではなく辟易させるような嫌味たらしさに対して用いられる表現です。


「クール」とは?

「クール」とは、「涼やかで落ち着いた態度」を指す言葉です。

「クール」の使い方

何事にも動じることなく常に冷静でいる様子を表します。

ちょっとしたことで慌てふためくことがない落ち着いていて頼もしい態度に対して用いる表現で、涼やかさが成熟した人間としての器の大きさを感じさせます。

「ゴテゴテとした飾り気がないすっきりとした格好良さ」の意味もあり、基本的には相手を褒める意味で使われる肯定的な表現です。

「キザ」と「クール」の違い

芝居がかった嫌味たらしい態度が「キザ」、人目を気にしない落ち着いた態度が「クール」迷い違いで使い分けられます。

「キザ」には周囲にアピールするニュアンスが含まれているのに対し「クール」は周囲を気にしせず動じない態度を指す表現です。

「キザ」の例文

・『キザな態度が鼻につく』
・『イタリア人はキザが多い』

「クール」の例文

・『クールな雰囲気に惹かれる』
・『何があっても慌てないクールな人』

まとめ

「キザ」「クール」は人の態度や気質を表しますが指している内容は全く異なります。

それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。