「食い下がる」と「引き下がる」の違いとは?分かりやすく解釈

「食い下がる」と「引き下がる」の違いとは?分かりやすく解釈言葉の違い【2語】

この記事では、「食い下がる」「引き下がる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「食い下がる」とは?

目上の人や強い立場である者が自分の意見を受け入れないとき、黙って身を引くことを「食い下がる」【くいさがる】といいます。

野生界では獲物に噛み付き、他の生き物に食べられないよう必死に食らい付くその姿を指しますが、人間界では手強いと思う相手にはかなわないといったときしつこく立ち向かうといった意味で使うわけです。


「引き下がる」とは?

力でも能力などの面から到底相手にはかなわないと思ったとき、潔くその場所を離れることを「引き下がる」【ひきさがる】といいます。

「相手の能力を知り、早々に引き下がる」といった使い方して、しつこくぶつかっていかない賢さが必要なのです。

職場では取引先相手や上司と意見がぶつかってしまったときは自分から強く主張せず、さっと引っ込めば険悪な雰囲気になりません。


「食い下がる」と「引き下がる」の違い

「食い下がる」「引き下がる」の違いを、分かりやすく解説します。

何があっても、問題の確信を聞き出すまでは相手に粘り強く質問して聞き出す行為を「食い下がる」といいます。

たとえ権力がある相手でも食い下がって戦い、今の状況をいい方向に変えていくといった意味を表す言葉です。

もう一方の「引き下がる」はその場の空気を読み、言いたいことを我慢して伝えず主張を引っ込めます。

「食い下がる」の例文

・『背の低い男は巨漢の相撲取りに食い下がり、倒してしまった』
・『社長に書類へ目を通してもらうため部下はしつこく食い下がった』

「引き下がる」の例文

・『社長の顔を立てて、上司は静かに引き下がり部屋を出た』
・『大事な取引先相手であるため、文句を言わずに引き下がる』

まとめ

似たような意味を持つ言葉ですが、意味に違いがありますので、どのような場面でどれを使えばいいか見て使いこなしてみるといいでしょう。