この記事では、「承諾いただく」と「了承いただく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「承諾いただく」とは?
「承諾いただく」とは申し出や頼みを納得の上で受け入れてもらう場合に使う言葉です。
特に申し出る自分と承る相手のお互いがある程度対等な立場の上で使われます。
例としてはクライアントとして依頼を引き受けて貰う時に依頼内容に「承諾いただく」と言ったり、取引先に申し出がある時に受け入れてほしいと言うのを「承諾いただく」と言い換えるという形です。
「了承いただく」とは?
「了承いただく」とは申し出や頼みを納得して受け入れて貰うために使う言葉です。
「承諾いただく」と意味は変わりませんが「了承いただく」は下の立場から出された申し出を受け入れてほしいという場合に使われる言葉になります。
サービスを提供していたり商売している側が、客に対してこういう事情があるので迷惑や不便がある場合にへりくだって使われるというのがよく見る例でしょう。
へりくだっていても下の立場からの申し出になるので、ご了承くださいなどもっとへりくだった敬語の形で使われることが多いです。
「承諾いただく」と「了承いただく」の違い
「承諾いただく」と「了承いただく」の違いを、分かりやすく解説します。
ある程度対等な立場からの申し出を受け入れて貰いたい場合に使うのが「承諾いただく」で、下の立場からの申し出を受け入れてもらいたい場合に使うのが「了承いただく」です。
「承諾いただく」は対等な立場からの申し出だけに丁寧語としての敬語の形で文章に使うことが多いですが、「了承いただく」は下の立場からの申し出なので謙譲語としてへりくだる形の文章で使われます。
まとめ
取引相手など対等な立場で使うのが「承諾いただく」、客相手など自分が下の立場として使うのが「了承いただく」です。
言葉の意味としてはそういった立場の違いだけですが、その立場の違いからこれらを使う場合どういった文章にするべきかも少し違ってくるという点は注意するべきでしょう。