この記事では、「お人好し」と「善人」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「お人好し」とは?
言われるがままに従って行動してしまう人を「お人好し」【おひとよし】といいます。
良いと感じる行動を真似てしまうだけでなく、世間では悪い行為も受け入れて満足してしまうところが残念に感じさせるのです。
たいていはどのような人ともうまく行動や話を合わせて付き合おうとする寛容な人を指します。
ただ、あまりにも親切であるため、人を疑わずに付き合ってしまっては悪い結果になる場合が多いのです。
「善人」とは?
悪い考えを持たず、どこまでも心の美しい人を「善人」【ぜんにん】といいます。
自分の幸せよりも相手の人生を考えて行動できる人で、盗みや裏切りといった悪い行為は決してしないのです。
言葉の使い方としては、「善人は不正しない」というように、絶対に偽りはせず、正しく仕事します。
このようなところから、職場ではとても気立てが良い人を褒める意味で使う言葉です。
「お人好し」と「善人」の違い
ここでは「お人好し」と「善人」の違いを、分かりやすく解説します。
親切に相手と付き合える一方、それが仇となって弱みに付け込まれて悪い結果になる人を「お人好し」といいます。
このような人は尽くすことに喜びを感じるあまり、利用されて酷い目に遭う場合が多いのです。
もう一方の「善人」は穢れがなく、嘘もつかない心が美しい人という意味で使われています。
裏切られても人を恨まず、反対に寄り添って問題を解決するために動く人を指すのです。
「お人好し」の例文
・『お人好しの弟は、相手を疑わずお金を貸してしまう』
・『お人好しの教師は生徒に何度も裏切られたが恨まない』
「善人」の例文
・『善人の彼には、貧しい人や差別に遭う者が助けを求める』
・『上辺だけの善人は辛い目に遭うとすぐ逃げ出してしまう』
まとめ
相手をこ馬鹿にする意味で使われているのが「お人好し」で、悪い行為しないところが素晴らしいと感じさせるのが「善人」と覚えて使い分けてみるといいでしょう。