「棒に振る」と「水の泡」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「棒に振る」と「水の泡」の違いとは?違い

「棒に振る」「水の泡」は似たような意味で使われる慣用句ですが、具体的に何が違うのでしょうか。

この記事では、「棒に振る」「水の泡」の違いを分かりやすく説明していきます。

「棒に振る」とは?

「棒に振る」とは、「それまでの苦労や努力を無駄にすること」を意味する慣用句です。

重ねてきた苦労や続けてきた努力などそれまでにやってきたことを全て無駄にしてしまうさまを表します。

一生懸命勉強したのに試験当日寝坊したり、作品を仕上げたのにコンクールへ応募し忘れたりなどたった1つの出来事でそれまでの積み重ねの全てを無にしてしまう様子に対して用いられる表現です。


「水の泡」とは?

「水の泡」とは、「全てが消えてなくなってしまうこと」を意味する慣用句です。

成果や結果が全てなくなってしまうことを指します。

一生懸命準備して後は結果を待つだけの状態で全てが消えてしまった様子に対して用いる表現で、わずかでも成果が得られたり何らかの形で後に残ったりする場合は含みません。

水に浮かぶ泡がはじけてすっかり消えてしまうように一つ残らずなくなるさまを表します。


「棒に振る」と「水の泡」の違い

「棒に振る」「水の泡」の違いを、分かりやすく解説します。

「棒に振る」「水の泡」はどちらも「それまでの努力や苦労が無駄になり成果や結果が全てなくなってしまうこと」を表す慣用句で意味はほぼ同じです。

「棒に振る」は大事な場面での失敗や手続きミスなど自分のせいでそれまでの苦労や努力が無駄になり結果がなくなってしまう場合に使うのに対し「水の泡」は計画が立ち消えになったりトラブルで駄目になったりなど自分に責任がない形ですっかり失う場合に使う、という違いがあります。

「棒に振る」の例文

・『チャンスを棒に振る』
・『願書を出し忘れて受験の努力を棒に振る』

「水の泡」の例文

・『計画は全て水の泡になった』
・『今のうちに手を打たないとプロジェクトが水の泡になってしまう』

まとめ

「棒に振る」「水の泡」は自分の責任かどうかで区別します。

意味はとてもよく似ていますがニュアンスが異なるのできちんと使い分けましょう。

違い
違い比較辞典