「摘出」と「抜粋」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「摘出」と「抜粋」の違いとは?違い

この記事では、「摘出」「抜粋」の違いを分かりやすく説明していきます。

「摘出」とは?

「摘出」とは全体の中から何かをつまみ出すことです。

単純に一部分だけを取り出すという意味もありますが、現在では特に全体の中から異物であったり悪いものを取り除く意味で使われます。

また異物や悪いものを取り除くという意味でも、特に医療に関して使われることの多い言葉ですが、医療に関わることだけに使われる言葉というわけではありません。


「抜粋」とは?

「抜粋」とは文章の中から一部分を抜き出すことです。

抜き出される元となるのは小説などの文章で作られた作品ということもあれば、論文などの学術的な文章ということも、新聞のニュース記事ということもあります。

抜き出した文章は何かに使うために抜き出すことがほとんどではありますが、何に使うか何のために抜き出したかは問わない言葉です。


「摘出」と「抜粋」の違い

「摘出」「抜粋」の違いを、分かりやすく解説します。

全体の中から何かをつまみ出すのが「摘出」で、文章の中から一部を抜き出すのが「抜粋」です。

特に「摘出」は全体の中の異物や悪いもの悪くしている原因を取り除くのに使われることが多いのに対し、「抜粋」は全体の中から必要な部分や優れている部分を抜き出す意味で使われます。

「摘出」の例文

・『腫瘍を手術で摘出する』
・『病気が悪化すれば内臓を摘出しなければならなくなる可能性もある』

「抜粋」の例文

・『印象的なフレーズを抜粋して紹介する』
・『噂の事件について新聞の記事から抜粋して説明した』

まとめ

一部を抜き出すという意味では共通していますが、「摘出」は現在では手術などの医療的な意味で使われることがほとんどで、「抜粋」は文章から必要な部分や優れている部分を抜き出すという意味で使われており、それぞれ使い所が大きく異なります。

「摘出」「抜粋」と同じように使える意味を持つ言葉ではありますが、現在の言葉の使われ方として「摘出」は手術などで一部を取り除くこととして使い、「抜粋」は文章を抜き出すこととして使い分けるべきでしょう。

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