中華料理の辛い麺料理「タンタンメン」には「坦々麺」と「担々麺」の2つの表記があります。
この2つは何が違いどちらが正しいのでしょうか。
今回は、「坦々麺」と「担々麺」の違いを解説します。
「坦々麺」とは?
「坦々麺」とは、「タンタンメンの誤変換が定着した書き方」です。
「坦々麺」の使い方
ひき肉とネギなどの具材を炒めて辛味で味付けしゆでた麺にのせた中国の麺料理を「タンタンメン」といいます。
担々麺はもともと中国で生まれた麺料理で汁無し麺に炒めた具材を乗せたものでしたが日本ではアレンジが施されラーメンと同じようにスープと合わせた麺の上に炒めた具材をのせるのが一般的です。
「坦々麺」はタンタンメンの正しい表記ではなく誤変換が定着してしまったものです。
「担々麺」とは?
「担々麺」とは、「タンタンメンの正しい書き方」です。
「担々麺」の使い方
ゆでた麺に炒めたひき肉をのせて食べるタンタンメンは元々売り子が天秤棒に入れ担いで売るストリートフードでした。
担いで売られていたことから「担」の字がメニュー名に用いられ「担々麺」と名付けられたとされています。
「坦々麺」と「担々麺」の違い
「坦々麺」と「担々麺」はどちらもタンタンメンを表していますが、正しい書き方は担いで売られてきたことに由来する「担々麺」です。
「坦々麺」は「担々麺」の誤変換で本来は誤った表記ですが古いコンピューターでタンタンメンを変換するとなぜか「坦々麺」と表示されてしまったため看板やメニューなどに「坦々麺」という表記があふれてしまいました。
現在でも正しい表記は「担々麺」ですが「坦々麺」も間違いでありながらタンタンメンの表記として広く使われており慣用表記としてある程度定着しています。
「坦々麺」の例文
・『坦々麺は誤記である』
・『古い中華料理屋ほど坦々麺という表記が多い』
「担々麺」の例文
・『担々麺を注文する』
・『勝浦は担々麺を新名物としてとして推している』
まとめ
「坦々麺」と「担々麺」は「担々麺」が正しく「坦々麺」は間違いですが、あまりにも広く使われているため慣用表記として定着しています。
正確に書くなら「担々麺」ですが「坦々麺」という表記も街中で多く見かけるので同じものだと理解しておきましょう。