この記事では、「本意」と「本望」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本意(ほんい)」とは?
「本意」は「本当の気持ち」や「元からの考え」、「本来の意志」、「和歌や俳諧、連歌のおいて、物の本質のあり方や情趣、物の美的本性」を意味する言葉です。
「本意」の使い方
「本意」は名詞として使われている言葉です。
「本望(ほんもう)」とは?
「本望」とは「本来の望み」や「元々抱いている志」、「望みを達成して満足であること」を意味する言葉です。
「望」という漢字には「遠くを見る、見渡す」、「ほまれ」、「人気」、「満月」、「うらむ」という意味の他、「願う」や「待ち望む」という意味も含まれています。
「本望」の使い方
「本望」は名詞として使われています。
「本意」と「本望」の違い
「本意」と「本望」にはどちらも「元からの考え」、「本来の意志」、「元々抱いている志」などの意味が含まれています。
したがって、二語は類義語の関係に当たると言えるでしょう。
「本意」や「本望」と同じような意味を含める言葉には他に「本願」や「宿願」などがあります。
「本意」の例文
・『彼は祖国の発展のために命を燃やし本意を遂げて息を引き取った』
・『取引内容を確認した彼は露骨に表情を曇らせていたので不本意なようだった』
・『彼女にとっては旅行に行くよりも家でゆっくり休むのが本意だった』
「本望」の例文
・『生きながらえろという友に対して、彼は戦って死ぬことが本望であると答えた』
・『自分の気持ちをあまり話さなかったので、誰も彼女の本望には気づかなかった』
・『私の親は本望を遂げるために学生時代、世界一周に挑戦することにした』
まとめ
「本意」と「本望」はそれぞれ複数の意味を表す言葉ですが、その中に「元からの考え」、「本来の意志」、「元々抱いている志」という意味が含まれています。
同じような意味を表すことから二語は類義語の関係に当たるということでした。