この記事では、「掘削」と「床掘り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「掘削」とは?
掘削は、くっさくと読むべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、穴や土をほるといった意味を持っている掘の漢字に、けずるとかそぐといった意味を有する削の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から掘削は、地盤や岩盤を堀ったり削り取ったりする事を示す言葉です。
より具体的に言うと、現地地盤線から施行基面まで、掘り下げる作業に対して用いられる言葉となっています。
「床掘り」とは?
床掘りは、とこぼりと読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、ゆかや寝るために設ける場所といった意味の床の漢字に、穴を開ける等の意味がある掘りの文字を付け足す事で完成した言葉となっています。
故に床掘りは、構造物の基礎を作る目的で、地盤を所定の深さまで掘る事を表すのです。
より詳細に言うと、施行基面から下に掘り下げる作業に対して使われる言葉となっています。
「掘削」と「床掘り」の違い
掘削と床掘りの文字表記を比較すると、削と床、りという文字の違いを見付ける事が可能です。
逆に言えば掘の漢字が共通しており、どちらも地面を掘る作業を表現する言葉となっています。
とはいえ掘削は、現地基盤から施行基盤まで掘り進める作業を示すのです。
もう一方の床掘りは、施行基盤から更に下に掘り進める作業であり、埋め戻し作業も発生します。
まとめ
2つの言葉は掘の漢字が共通している様に、掘るという作業を意味する言葉として使用されているのです。
とはいえ地面を掘る場所に違いがあるので、そこを踏まえる事でしっかりと使い分けを行う事が出来ます。
まず掘削は、地盤や岩盤を堀り取ったり削り取る作業であり、現地地盤から施工基面まで掘り進める事に対して用いられる言葉です。
対する床掘りは、構造物を設置するために施工基面から下に掘り進める事であり、埋め戻し作業も生じるものに対して利用される言葉となっています。