「苦手なこと」と「短所」今回は、「苦手なこと」と「短所」の違いを解説します。
「苦手なこと」とは?
「苦手なこと」とは、「得意ではないこと」を意味する言葉です。
「苦手なこと」の使い方
やろうとしてもうまくこなせず望ましい結果が出せないことに対して用いる表現です。
基本的には技術的にうまくできないことを指す言葉ですが、結果を出す自信がないことから精神的に敬遠してしまうことに対しても使う言葉です。
精神面を強調して使う場合は技術的に優れていても本人の意識として敬遠したいと思っている場合は「苦手なこと」に含まれます。
例えば技術的に魚をさばくのが上手でも血や内臓を見ると気分が悪くなってしまうため魚の処理はできるだけ避けたいと思っているなら魚をさばくことは「苦手なこと」にあたります。
「短所」とは?
「短所」とは、「劣っているところ」を意味する言葉です。
「短所」の使い方
あるものが有する特徴や特質のうち他よりも劣っている欠点を指します。
特に優れているところを「長所」というのに対し反対語にあたる言葉が「短所」です。
「短所」は明確に劣っている点に対して用いられる表現なので、できることなら直したりなくしたりするのが望ましいとされます。
「苦手なこと」と「短所」の違い
うまくできないことや避けたいことが「苦手なこと」で、明確に劣っている欠点が「短所」です。
「苦手なこと」には向き不向きや相性など適正のニュアンスが含まれるのに対し「短所」は客観的に確認できる事実としての欠点を表す、という違いがあります。
「苦手なこと」の例文
・『苦手なことを克服する』
・『苦手なことはできるだけ避けるようにしている』
「短所」の例文
・『酒を飲むと暴言を吐くのが彼の短所だ』
・『短所が見つからない完璧な人』
まとめ
「苦手なこと」と「短所」はどちらもネガティブなニュアンスを持つ表現ですが表している意味合いは大きい異なります。
それぞれの言葉が持つ意味を正しく理解し使い分けてください。