神道の神主さんなら必ず唱えたことがある祝詞ですが、有名なのは「掛介麻久母畏伎」という言葉です。
これは「かけまくも、かしこき」と読みます。
それでは、この「かけまくも」とはどういう意味でしょうか。
また、「恐れ多くも」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「かけまくも」と「恐れ多くも」の違いを分かりやすく説明していきます。
「かけまくも」とは?
「かけまくも」とは、前述のように神道の祝詞の最初の言葉で、意味としては「声に出して言うのも恐れ多いのだが」と言う意味になります。
その後に続くのが日本を作った神の名前なので、その名前を言うことに対して「恐れ多いことはわかっているが言いますよ」と言う気持ちがこもっています。
「恐れ多くも」とは?
「恐れ多くも」とは、「おそれおおくも」と読み、非常に尊い人や神様などに対して感じる感情のことを表した言葉です。
多くの場合にはこの後の文章で、尊い人や自分などが近づけないことのようなものに関して言及することなります。
「かけまくも」と「恐れ多くも」の違い
「かけまくも」と「恐れ多くも」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かに対して恐れ多いと言う感情を抱いた時に使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、意味としては全く違っていて、あえて言えば定番として「かけまくも」に、続く「かしこき」と言う古語がそのまま「恐れ多い」と言う意味を持つものだということです。
したがって、意味は全く違うと言うのが結論です。
「かけまくも」の例文
・『かけまくも、かしこき』
・『「かけまくも」と言うのは「言うのも」と言う意味の古語です』
「恐れ多くも」の例文
・『恐れ多くもこのような方にお目にかかれるなんて』
・『恐れ多くもお話をさせていただきました』
まとめ
この記事では、「かけまくも」と「恐れ多くも」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。