「感性」の表現として「感性が鋭い」と「感性が豊か」があります。
この2つは具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「感性が鋭い」と「感性が豊か」の違いを解説します。
「感性が鋭い」とは?
「感性が鋭い」とは、「物事を感じる力が敏感で優れていること」を意味する言葉です。
「感性が鋭い」の使い方
物事を見聞きしたときにいろいろなことを考えたり感じ取ったりする力のことを「感性」といいます。
同じものを見ても人によって感じ方は異なりますが他の人には感じないようなことまで感じ取ったり人より深く考えたりする感性の優秀さのことを「感性が鋭い」と表現します。
「感性が豊か」とは?
「感性が豊か」とは、「物事を感じ取る力が優秀でさらなる広がりを見せること」を意味する言葉です。
「感性が豊か」の使い方
物事に対する考え方や感じ方は人によって異なりますが、人による違いだけではなく個人の中でもさまざまな感情が入り混じります。
芸術作品から美しさや悲しさ、奥深さや軽妙さなどさまざまな要素を感じ取る感性の広がりのことを「感性が豊か」と表現します。
「感性が鋭い」と「感性が豊か」の違い
「感性が鋭い」と「感性が豊か」の違いは「方向性」です。
ひとつの物事から人が感じ取れないようなことまで鋭敏に感じ取ったりわずかなきっかけから本質を見抜いたりする感性の奥行き深さを表すのが「感性が鋭い」、一つの物事をきっかけにあれこれと考えが膨らみ他の物事へとつながっていく感性の広がりの大きさを表すのが「感性が豊か」という違いで区別されます。
「感性が鋭い」の例文
・『感性が鋭い人はアーティストに向いている』
・『感性が鋭いからといって絵が上手いとは限らない』
「感性が豊か」の例文
・『感性が豊かなので次々とアイデアが生まれてくる』
・『感性が豊かな人はユニークな考え方をするものだ』
まとめ
「感性が鋭い」と「感性が豊か」は似ているようで全く意味が異なる表現です。
感性のどの面を優秀と評価しているのかに着目して使い分けましょう。