「アイデンティティ」という言葉は日本語でもよく使われるようになってきました。
「同一性」という意味ですね。
「身元」などの意味でも使われます。
これを動詞で言うと“identify”になります。
そして“identify”と混同されがちな単語が“specify”です。
スペルもややこしく、紛らわしいですね。
この記事では、“specify”と“identify”の違いを分かりやすく説明していきます。
「specify」とは?
「明示する」「特定する」といった意味の動詞です。
形容詞は“specific(明確な)”、名詞は“specification(仕様書、明細)”となります。
他動詞なので、後ろにすぐ目的語が付きます。
詳しい使い方を見ていきましょう。
「specify」の使い方
A. I specified a delivery time. (私は配達時間を指定した)
B. I’ll specify the system type. (そのシステムの種類を特定するつもりだ)
“specify”の使い方にはバリエーションがあまりなく、「specify+目的語」の形で「?を特定する、指定する」という文になることがほとんどです。
過去形になるときは「yをiに変えて+ed」のパターンなので気をつけてくださいね。
「identify」とは?
一方の“identify”は「確認する」「見分ける」という意味を持ちます。
名詞は“identity”と“identification”の2つがあり、それぞれ「身分を証明するもの」「身元」などと訳します。
“identify”には自動詞と他動詞の2つの使い方があるため、例文で確認していきましょう。
「identify」の使い方
A. She identified his name. (彼女は彼の名前を特定した)
B. The girl identified with Snow White. (その女の子は白雪姫になりきっていた)
A. が他動詞、B. が自動詞の例ですが、他動詞で使われることの方が多いです。
他動詞の使い方は“specify”とよく似ており、「identify+目的語」で「?を特定する、見分ける」という文を作ります。
「specify」と「identify」の違い
ここまで見てきましたが、どちらの単語も「特定する」という意味があるのに気づいたでしょうか。
どちらも問題、状況等を特定する時に使うことができます。
両者をまとめて説明しているものも多く、明確な使い分けのルールというものは見つかりません。
ただ、“identify”は“identity”との関連があることから、物固有の特徴、特性から見つけ出す…というニュアンスが含まれます。
まとめ
“specify”“identify”の違いについて見てきました。
「特定する」という使い方の中では明確な線引きはありませんが、他の場面では使い方が違います。
“specify”は「明示する」、“identify”は「見分ける」という意味を理解し、名詞形も合わせて確認しておきましょう。