この記事では、「かまける」と「うつつを抜かす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「かまける」とは?
「かまける」の意味は以下の通りです。
1つ目は、「あることに心を引かれる」という元の意味です。
2つ目は転じて「あることに気を取られて、他のことをなおざりにすること」という意味です。
「かまける」の言葉の使い方
「かまける」は動詞として「かまける・かまけた」と使われたり、副詞として「かまけて忘れる」などと使われます。
漢字で「感ける」と書き、元の意味は「心を引かれる」「感心する」です。
語源は諸説あり、「方言説」の他に、「気持ちが何かにとらわれる」という意味の「気負く(きまく)」という言葉が変化したものという説があります。
基本的に「あることに気を取られて、他のことを放ったらかしにすること」に使われます。
「うつつを抜かす」とは?
「うつつを抜かす」とは「何かに必要以上に熱中してしまい、我を忘れること」という意味です。
「うつつを抜かす」の言葉の使い方
「うつつを抜かす」は慣用句として使われます。
漢字で「現を抜かす」と書き、「現実を飛ばして失わせる」、つまり「意識がはっきりしなくなること」という意味から、「あることに心を奪われて我を忘れること」として使われる様になりました。
「かまける」と「うつつを抜かす」の違い
「かまける」は「あることに気を取られて、他のことを放ったらかしにすること」です。
「うつつを抜かす」は「あることに心を奪われて我を忘れること」です。
「かまける」の例文
「かまける」の例文は以下の通りです。
・『遊びにかまけて勉強しない』
・『おしゃべりにかまけて仕事しない』
・『忙しさにかまけて家事育児を手伝わない』
「うつつを抜かす」の例文
「うつつを抜かす」の例文は以下の通りです。
・『アイドルにうつつを抜かす』
・『新しくできた恋人にうつつを抜かす』
・『ギャンブルにうつつを抜かして借金する』
まとめ
今回は「かまける」と「うつつを抜かす」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。