最近、さまざまなメディアなどで取り上げられるようになっているが「地球温暖化」というものです。
世界中で問題になっていますが、その基準を明文化したのが「京都議定書」です。
それでは、この「京都議定書」とはどういう意味でしょうか。
また、「パリ協定」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「京都議定書」と「パリ協定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「京都議定書」とは?
「京都議定書」とは、京都で行われた第3回気候変動枠組条約締約国会議において採択された国際的な枠組みであり、温室効果ガス削減目標が国ごとに決められています。
期間は会議が行われた1997年から2012年の第一約束期間と、2013年から2020年までの第二約束期間に分けて目標が決められました。
「パリ協定」とは?
「パリ協定」とは、2015年に裁定された地球温暖化などの気候変動問題に関する国際的な枠組みであり、フランスのパリで開催された第21回国連気候変動枠組条約締約国会議において、決まったものです。
内容としては会議に参加したすべての国によって合意され、目標として掲げられたもので、日本の中期目標は2030年までに温室効果ガスの排出を26%削減することです。
「京都議定書」と「パリ協定」の違い
「京都議定書」と「パリ協定」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、気候変動枠組条約締約国会議で決められた温暖化に関する世界的な枠組みのことであるという面では同じですが、そもそも対象としている期間、参加国が違います。
前述のように、「京都議定書」は会議が行われた1997年から2020年まで、「パリ協定」はその2020年以降です。
また、「京都議定書」に参加したのは先進国と呼ばれる一部の国だけでしたが、「パリ協定」では、国連気候変動枠組条約締結国のすべての国が対象になっています。
そして、なにより最も大きいのは「京都議定書」は努力目標であり、義務として課されたものではなかったということです。
まとめ
この記事では、「京都議定書」と「パリ協定」の違いを、解説してきました。
「京都議定書」は、その名前の通り、日本で行われた会議できめられたものなので、以降の総理大臣はここで決定したことが果たされるように努力してきたことにより、第一約束期間では、日本を含む半分程度の国が目標を達成しました。