この記事では、「整理」と「整備」と「整頓」の違いを分かりやすく説明していきます。
「整理」とは?
「整理」は「せいり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「乱れた状態にあるものを片付けること」という意味で、バラバラになっているものをきちんとした状態にすることです。
2つ目は「不安定な気持ちにけじめをつけること」という意味で、悩みごとや不安に思うことを解決してスッキリさせることです。
3つ目は「無駄なもの、不要なものを処分すること」という意味で、乱れた状態にあるものをキレイにして、更にいらないものを捨てることです。
4つ目は「後に面倒が起きない様に、全て解決しておくこと」という意味で、人間関係などで後にトラブルが起きない様に、関係を清算しておくことです。
上記に共通するのは「片づけて不要なものを処分する」という意味です。
「整理」の使い方
「整理」は名詞として「整理する・した」「遺品整理」「整理棚」などと使われます。
基本的に、乱れた状態にあるものを片付けることや、片付けた上でいらないものを処分することに使われる言葉です。
「整理」の例文
・『地域一帯が停電したので、おまわりさんが交通整理する』
「整備」とは?
「整備」は「せいび」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「すぐに役立つように保守点検しておくこと」という意味で、機械製品などをいつでも動かせる様に手入れしておくことです。
2つ目は「必要なものを十分な状態に揃えておくこと」という意味で、見直しや改善を行い、不具合や不都合がない状態にしておくことです。
上記に共通するのは「すぐに使える様にしておく」という意味です。
「整備」の使い方
「整備」は名詞として「整備する・した」「整備士」「整備工場」などと使われます。
基本的に、すぐに使える様にしっかり手入れすることや、不都合のない状態に仕上げておくことに使われる言葉です。
「整備」の例文
・『工場で車両を整備する』
「整頓」とは?
「整頓」は「せいとん」と読みます。
意味は「きちんと片づけること」で、乱れているものを片付けてスッキリ見せることです。
「整頓」の使い方
「整頓」は名詞として「整頓する・した」「整頓術」などと使われます。
基本的に、乱れた状態にあるものを片付けてスッキリと見せることで、処分するという意味は含まれていません。
「整頓」の例文
・『趣味のフィギュアを棚に整頓する』
「整理」と「整備」と「整頓」の違い
「整理」は「乱れた状態にあるものを片付けること」「片付けた上でいらないものを処分すること」という意味です。
「整備」は「すぐに使える様にしっかり手入れすること」「不都合のない状態に仕上げておくこと」という意味です。
「整頓」は「乱れた状態にあるものを片付けてスッキリと見せること、処分するという意味は含まれない」という意味です。
まとめ
今回は「整理」と「整備」と「整頓」について紹介しました。
「整理」は「片づけていらない物を捨てる」、「整備」は「不都合のない状態にする」、「整頓」は「片づけてスッキリさせる」と覚えておきましょう。