「ペンション」と「ホテル」はどちらも宿泊施設を指しますが、具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「ペンション」と「ホテル」の違いを解説します。
「ペンション」とは?
「ペンション」とは、「洋風の民宿」を指す言葉です。
「ペンション」の使い方
知り合いの家に泊まるような感覚で宿泊する規模の小さい宿のことを「民宿」といいます。
民宿のなかでも比較的おしゃれで洋風のつくりをした宿泊施設が「ペンション」です。
元々はヨーロッパで仕事を定年まで勤め上げリタイアした人が余生を過ごすために山奥で経営するような小さな宿泊施設を指す言葉で、基本的には個人で経営する規模で豪華な設備はないものの温かみのある手作りのもてなしが期待できるような宿を指します。
「ホテル」とは?
「ホテル」とは、「多くの宿泊客を収容可能な洋風の宿泊施設」を指す言葉です。
「ホテル」の使い方
旅行者やビジネス客を泊める宿泊施設のうち建物や室内が洋風の造りになっている施設を指します。
一般的には室内でも靴を履いて移動する施設を「ホテル」と呼んでいます。
「ペンション」と「ホテル」の違い
「ペンション」と「ホテル」の違いは「法律上の区分」です。
宿泊施設は旅行業法という法律によって基準が定められています。
旅行業法によりホテル営業に区分される施設を「ホテル」、簡易宿泊営業に区分される宿泊施設のうち洋風のものを「ペンション」と呼んでいます。
ホテル営業として認められるには客室が10室以上で客室の広さが9平方メートル以上、構造が洋室であることなどの基準が設けられています。
簡易宿泊施設は各部屋の数に基準はなく客室を合わせた広さが合計33平方メートル以上がという基準のみです。
「ペンション」という名前に法的な決まりはなく宿泊施設のうち洋風のつくりでそのように名乗っている施設が「ペンション」に当たります。
まとめ
「ペンション」と「ホテル」は法律による基準で区分されますが、一般的には規模や雰囲気で区別されます。
予約する前にどのような施設なのか確認しておくと安心です。