駅の構造を説明するときに用いられる言葉として「ホーム階」と「コンコース階」があります。
この2つはそれぞれどこを指しているのでしょうか。
今回は、「ホーム階」と「コンコース階」の違いを解説します。
「ホーム階」とは?
「ホーム階」とは、「駅の中で列車が走っているのと同じ高さの階層」を意味する言葉です。
「ホーム階」の使い方
駅ビルや駅舎を有する立体構造になっている駅において列車が走行する高さと同じ高さに当たる階層を指します。
列車が停車し乗降客が乗り降りする場所のことをプラットホームといいますが「ホーム階」とはプラットホームと同じ高さの階層を指し、一般的にはプラットホームがある場所を指す言葉として使われています。
「コンコース階」とは?
「コンコース階」とは、「駅の中で改札口がある階層」を指す言葉です。
「コンコース階」の使い方
電車に乗り降りするために利用客が切符を示す出入り口のことを「改札口」といいます。
公共空間で人が行き交うために設けられた広い場所のことを「コンコース」といい、駅の場合は改札口の前に設けられた広い空間がコンコースに当たることから改札口がある階層を「コンコース階」と呼んでいます。
「ホーム階」と「コンコース階」の違い
駅の中で列車が通り乗客が乗り降りする階層が「ホーム階」、列車に乗り降りするために切符を提示する改札口がある階層が「コンコース階」という違いで区別されます。
列車の走る高さと改札口の高さが同じ構造になっている駅では「ホーム階」と「コンコース階」が同じ階層になります。
「ホーム階」の例文
・『ホーム階までエレベーターで降りる』
・『大江戸線のホーム階はかなり深い』
「コンコース階」の例文
・『コンコース階までエスカレーターで昇る』
・『コンコース階には商業施設がたくさんある』
まとめ
「ホーム階」と「コンコース階」は駅の階層を表す時にのみ使われる表現です。
一般のビルや商業施設では使わない表現なので注意しましょう。