この記事では、「芙蓉」と「酔芙蓉」の違いを分かりやすく説明します。
芙蓉とは?
 芙蓉とはアオイ科フヨウ属に属する落葉低木で、夏になるとピンクや白色の美しい花を咲かせます。
 中国が原産とされますが、日本では平安時代から観賞されてきた歴史の深い花です。
 美の象徴とされ、女性の美しさを表す時にも「芙蓉の花のよう」といったりします。
 中国ではハスの花のことを指す場合もあります。
 中国では水の中で咲くものを水芙蓉と呼び、木に咲くものを木芙蓉と呼んでいました。
 日本では木に咲くものだけを芙蓉と呼んでいます。
 芙蓉の花は朝に咲き、夕方にはしぼんでしまいます。
 ただし、次々と新しい花が咲くので、長い期間楽しむことができます。
酔芙蓉とは?
 酔芙蓉とは芙蓉の一種で、八重咲の変種とされます。
 8月から9月頃にかけて花を咲かせます。
 名前に「酔」という漢字が使われていますが、これは花の色が白色からピンクに変化するからです。
 朝は白かった花が、夕方になるとピンク色になります。
 お酒を飲んで酔っているみたいだと酔芙蓉と名付けられました。
芙蓉と酔芙蓉の違い
 芙蓉には色々な品種があり、その中の一つが酔芙蓉です。
 芙蓉の中でも、朝から夕方にかけて色が変わるのが特徴の品種になります。
 芙蓉には酔芙蓉以外にも、先島芙蓉や草芙蓉、矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)などの品種があります。
 先島芙蓉は鹿児島や沖縄、台湾などに分布しており、先島諸島が名前の由来です。
 草芙蓉はアメリカフヨウやセイヨウフヨウとも呼ばれ、アメリカのアラバマ州が原産になります。
 大きな花を咲かせる品種で、日本でも園芸品種として人気があります。
 草芙蓉は樹木ではなく、草花に分類されます。
 矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)は高砂芙蓉とも呼ばれ、葉が矢のような形をしています。
まとめ
 酔芙蓉は芙蓉の一種です。
 芙蓉には酔芙蓉以外にも、草芙蓉や先島芙蓉、矢の根梵天花といった品種があります。



