どちらも「全体、全部」という意味を持つ“whole”と“all”ですが、どのように使い分けていますか?読み方も少し似ていますね。
線引きが曖昧になりがちですが、実はポイントさえ抑えれば、この2単語を上手に使い分けることができます。
この記事では、“whole”と“all”の違いを分かりやすく説明していきます。
「whole」とは?
この単語は「全体に欠けているところのない状態」を指します。
つまり、対象となるものを「大きな1つのもの」として捉えるときに使うのです。
日本語で丸いままのケーキを「ホールケーキ」と言いますが、これをイメージすると良いですね。
カットされたケーキ1つずつではなく、全体を指して「ホール = whole」と言っています。
「whole」の使い方
A. I read the whole book in a day. (僕は1日でその本を全部読んだ) B. He studied a whole day. (彼は丸1日勉強した) A. もB. も後ろに単数名詞が付いていますね。
全体を1つとして見る単語なので、ほとんどの場合後ろは単数形になります。
また、冠詞の位置にも気をつけてください。
“A Whole New World”という歌があるように、“whole”の前に冠詞が付きます。
ただし、“my”などの所有格と一緒に使う場合は“my whole body”の語順になるので注意しましょう。
「all」とは?
“whole”よりも目にする機会が多い“all”ですが、意味は“whole”とほとんど一緒です。
ただ、“whole”は全体を指す単語だったのに対し、“all”は個々を合わせたた「全部」を指します。
また、場合によっては“whole”との書き換えも可能です。
「all」の使い方
A. All my friends are tall. (私の友達はみんな背が高い) B. I lost all the money. (私はお金を全て失った) “all”は個々を合わせた「全部」を指すので、A. のように後ろに複数形が付きます。
あるいはB. のように、不加算名詞を付けることも可能です。
逆にいうと、単数加算名詞が付く場合は“whole”を使います。
また、冠詞の付く位置も“whole”と違うので意識してください。
「all+冠詞」の語順になります。
「whole」と「all」の違い
「全部」が何を指すのかによって使う単語が違います。
単数なのか、複数なのか、数えられないのか…という3パターンですね。
単数なら“whole”、それ以外なら“all”です。
ただし、限定詞の“the”などが付く場合は“whole”に不可算名詞を付けることもできますので、あくまでも基本的な使い分けとして知っておいてくださいね。
まとめ
「全体、全部」という意味を持つ“whole”と“all”について考察しました。
対象物を1つとして見ているのか、個別に見ているのか…という点に着目し、それに合わせて単数形・複数形を選択しながら使ってみてください。