「シリアスな顔をしている」「シビアな問題だ」のように日本語でも使うことの多い“serious”と“severe”ですが、どのように使い分けるのでしょうか。
どちらも「深刻な」「重大な」というイメージの単語ですが、使い分けるポイントがあります。
この記事では、“serious”と“severe”の違いを分かりやすく説明していきます。
「serious」とは?
「まじめな」「重大な」という意味の形容詞です。
日本語で使う「シリアス」とほとんど意味は同じですね。
けがや状態が「重い」という使い方をすることもできます。
“I’m serious. ”あるいは“Are you serious?”のように、「冗談ではなく本気である」という意味もあります。
「serious」の使い方
A. This is serious problem. (これは重大な問題だ)
B. I suffered serious injuries. (私は重傷を負った)
形容詞なのでA. 、B. 共に名詞を修飾しています。
“serious”は使い方も難しくないため、「重大な」という意味の中では比較的よく使われる単語です。
「severe」とは?
こちらも形容詞ですが、「厳しい」「容赦のない」あるいは「痛烈な」という意味です。
“serious”と比較すると重みのある訳が並んでいることが分かるでしょうか。
「ゆとりがない」というニュアンスも含まれています。
日本語の「シビア」ほど軽く使うことはできません。
実は“severe”は、“serious”よりも深刻度が高くなった単語です。
“severe”と同じくらい深刻度の高い単語に“grave”もありますが、“severe”の方が日常で使う表現です。
「severe」の使い方
A. This is severe problem. (これはとても深刻な問題だ)
B. She is severe with her students. (彼女は生徒たちに厳格である)
A. が“serious”で出てきた例文と同じであるように、“severe”の使い方自体は一般的な形容詞と同じなので難しくありません。
B. も“She is severe”という基本的な形です。
そのため、使う場面を見極める力が必要になります。
「serious」と「severe」の違い
事態の深刻度に応じて使う単語が変わります。
基本的には“serious”を使えば十分伝わりますが、すぐに対策を立てねばならない場合や、命の危険があるほどのケガを負った場合などは“severe”が適切になるでしょう。
また、「冗談ではなく本気」という意味で使うことができるのは“serious”の特徴となります。
まとめ
“serious”と“severe”の使い分けを見てきました。
単語自体の使い方はどちらも似ていて、一般的な形容詞と変わりがありませんでしたね。
事態の深刻度に合わせて“serious”と“severe”からより適切な方を選んでください。