「民芸品」と「工芸品」の違いとは?分かりやすく解釈

「民芸品」と「工芸品」の違いとは?違い

この記事では、「民芸品」「工芸品」の違いを分かりやすく説明していきます。

「民芸品」とは?

「民芸品」とは、自然物で作られた民衆の手工芸品の略語です。

民衆とは、一般の人々、庶民、大衆などの意味をもつ言葉ですが、その地域に住む一般の人々が暮らしを営む上で必要な自前の日常用途に用いることを目的として作る道具が「民芸品」のもととなっています。

民芸品の作成は主たる業として行うだけではなく、農業ができない季節に内職としていたものや自分の家庭で使う分のみを作っていたものも含まれます。

一例として、昔の履物の材料には、竹皮や藁を編み込んだものなどがありますが、その地域で入手しやすい安価な材料を用途に合わせて庶民の日用品として作られたものとなります。


「工芸品」とは?

「工芸品」とは、高価な材料や高度な技術、芸術的な意匠を備えたうえで日常用途に耐えうるものとして作られた履物や器、木工品、染め物品などの手工芸品をさします。

成り立ちとしては、「民芸品」としてそれぞれの家で作られていたものが、日常的に使われることで他の人の目にとまり、当然その出来栄えに差が生まれることとなり、出来栄えが良いものを作るのが得意な人は、それを重点的に作成して主たる業として行う専門の職人となるわけです。

このように、「工芸品」は、専門の職人の手によってより見栄えの良いもの、長持ちするもの、使い勝手の良いもの、芸術的な意匠を備えるものなどの多種多様な要素を加えて、他者に高価で売れることを目的としているものです。


「民芸品」と「工芸品」の違い

「民芸品」「工芸品」の違いを、分かりやすく解説します。

「民芸品」は、安価な材料で作れるものを主としているのに対し、「工芸品」は、職人によって高価な材料や高度な技術を用いて作られた芸術的な意匠を備えるものという違いがあります。

まとめ

「民芸品」「工芸品」の違いについて説明しました。

「民芸品」は、一般の人の日常用途に用いる目的で作る安価な手工芸品です。

「工芸品」は、高価な材料や高度な技術、芸術的な意匠を備えたうえで日常用途に耐えうるものとして作られた手工芸品をさします。

「民芸品」は、安価な材料で作れるものであるのに対し、「工芸品」は、芸術的な意匠を備える高価なものという違いがあります。

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