この記事では、「ご選択ください」と「お選びください」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご選択ください」とは?
何種類もの選択肢がある中で、より条件を満たすものを選んでもらいたいと伝える言葉が「ご選択ください」【ごせんたくください】です。
失礼がなく、相手を尊重する意味で「ご」を付けて選んでもらえるよう伝える言葉であり、客に対して丁寧に指示する店員が使う言葉になります。
命令形になる「くださる」を「ください」として使い、相手に対して強く自分が求めるものを選ぶよう敬語で伝えるわけです。
「お選びください」とは?
何個も素材がある中で、1番使ってみたいと思うものを選んでもらう言葉が「お選びください」【おえらびください】です。
それだけいくつも提供できるものがある状況で使われている言葉であり、10種類の地酒から客に飲みたいものを選んでもらいたいと親切心を込めて伝えます。
尊敬語としての意味がある「ご」を付けて、何個もある中から興味があるものを選んで頂きたいと思う気持ちを丁寧に伝えるのです。
「ご選択ください」と「お選びください」の違い
「ご選択ください」と「お選びください」の違いを、分かりやすく解説します。
複数の種類があるので、中からより使い勝手が良いと思うものや、好感が持てるデザインを選んでもらいたいと強く勧めるとき「ご選択ください」を使います。
「5つの香りからご選択ください」というように、複数の中から特に気に入ったものを選ぶようはっきり伝えるのです。
もう一方の「お選びください」は「ご選択ください」と意味が同じですが、軽い口調で客に対して伝える言葉になります。
「ご選択ください」の例文
・『産地が違う4つの豚肉から食べたいものをご選択ください』
・『不要なものを1つだけご選択ください。処分させて頂きます』
「お選びください」の例文
・『癒しの空間を提供するため、5つのタイプからお選びください』
・『今日水揚げされた鯵、鰤、鮪、鯛の中から2つお選びください』
まとめ
ほとんど同じ意味を持つ言葉を2つ取り上げましたが、よりかしこまった場面では「ご選択」を使い、普段気軽に使うときは「お選びください」を使うといいでしょう。