この記事では、「猫の首に鈴をつける」と「絵に描いた餅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「猫の首に鈴をつける」とは?
鼠【ねずみ】は仲間を天敵に食べられてしまうので、逃げられるよう相談して出した結果が「猫の首に鈴をつける」【ねこのくびにすずをつける】です。
鈴が鳴れば猫がいると分かるので、すぐ逃げられるという結論を出します。
この話はイソップ物語に出てくる話で、鼠の賢さが垣間見られる話です。
「ネズミの相談」という話から他人が嫌がったとしても自ら難題に挑み、改善するため取り掛かるのが大事という意味で使われています。
「絵に描いた餅」とは?
食べられないので、ちっとも役に立たないという意味で使われているのが「絵に描いた餅」【えにえがいたもち】です。
絵はきれいですが、実際にはどうにも使えないので価値がまったくないことを指します。
値打ちもなく、実現すらしないものであるためいらないと思わせるのです。
「絵に描いた餅のような車だ」といえば、いかに古くて使えないかが分かります。
「猫の首に鈴をつける」と「絵に描いた餅」の違い
「猫の首に鈴をつける」と「絵に描いた餅」の違いを、分かりやすく解説します。
ネズミが早く天敵から逃げられるように、「猫の首に鈴をつける」と考えます。
このようなところから、周囲が嫌がってやらないことでも率先してやろうと考えるのが大事という意味で使われている言葉です。
もう一方の「絵に描いた餅」は、いくら立体的で美味しそうに描いた食べ物でも、本当に使えなければ値打ちがありません。
「絵に描いたような会社」といって、実体が定かではないのでお金にならないという人や物に使われています。
「猫の首に鈴をつける」の例文
・『猫の首に鈴をつけるように、生徒は1人として教師に意見が言えなった』
・『猫の首に鈴をつけるというように、争いたくないので隣人に注意ができない』
「絵に描いた餅」の例文
・『取引先が急に手を切り、仕事がすべて絵に描いた餅になった』
・『学校の規則を見直すため議論されたが、絵に描いた餅になってしまった』
まとめ
どこか面白さを感じさせることわざではありますが、どのようなときどう使えばいいか確かめて使いこなしてみるといいでしょう。