この記事では、「更生施設」【こうせいしせつ】と「更生保護施設」【こうせいほごしせつ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「更生施設」とは?
放浪や売春、さらには犯罪といった心身上の理由により、社会復活が困難である人の悩みを聞き、元の世界に戻らないよう指導する場所を「更生施設」【こうせいしせつ】といいます。
生活保護法にのっとって、施設では指導し、自力で日々の暮らしができるよう要保護者に指導していくわけです。
精神的に不安を抱える人が普通に暮らせるよう家族も含めて指導したり、職業訓練させて仕事ができる施設になります。
「更生保護施設」とは?
罪を犯した人や万引き、暴走行為などした非行少年を入れて、自立した生活が送れるよう再出発のために必要な指導する所を「更生保護施設」【こうせいほごしせつ】といいます。
正しい生活ができるようしっかりした基盤を考えつつ、食事させたり、寝泊りして1日を過ごさせる施設なのです。
このような施設に入る人は、元々生活環境が良い状態ではなかったため、自立できるよう指導する必要性があります。
そのため、一定の間だけ保護して、再度犯罪を犯さないためにも心のケアを兼ねて指導するのです。
「更生施設」と「更生保護施設」の違い
「更生施設」と「更生保護施設」の違いを、分かりやすく解説します。
家出したり、売春、犯罪といった正しい道から外れてしまった人を集めて不安を取り除き、普通の生活ができるよう心身共に正常にするため指導行うのが「更生施設」です。
医師や作業療法士、指導員など様々な人を交えて、精神面からケアして普通の生活ができるよう生活保護法にのっとった施設を目指しています。
もう一方の「更生保護施設」は、犯罪を犯してしまった人が入所して社会復帰するための指導が受けられます。
共同で食事したり、お風呂に入って人と交流して、人間関係をうまく築き上げるようにするのです。
また、読書したり、勉強するなどして社会で使える知識を身につける人もいます。
また、薬物や酒を断つための指導が受けられますし、ゴミを拾うといった社会貢献も学べる施設です。
まとめ
どちらも正しい道から外れてしまった人を更生させるための施設ですが、入所する人に違いがあったり、指導する内容が異なりますので、自分なりに見比べてみるといいでしょう。