この記事では、「降水量」【こうすいりょう】と「降雨量」【こううりょう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「降水量」とは?
雪や雨といった空から降ってくる量を表すときに使われているのが「降水量」【こうすいりょう】といいます。
他にも霰【あられ】や雹【ひょう】といったものが水になり、地表に降った量はどの程度か指すわけです。
雨だけではなく、様々な降るものが当てはまる言葉であり、天気予報では雨量計で観測したときの「降水量」を出します。
観測する雨の量は、どこにも流れていない降った雨が対象となり、その水の深さをmmとして示すわけです。
1時間あたり100mm降った雨の「降水量」は水深が10cmになります。
「降雨量」とは?
雨がどれだけ降ったか、天気予報で表すときに使われているのが「降雨量」【こううりょう】です。
その地表に雨が溜まったとき、mmの単位で水の深さを表します。
また、1時間単位や1ヶ月、年間の「降雨量」といった言い方で使われている言葉です。
他にも「この1週間の降雨量は少ない」といった言い方して、どのような状況に陥ったか問題を取り上げます。
「降水量」と「降雨量」の違い
「降水量」と「降雨量」の違いを、分かりやすく解説します。
雨だけでなく、雹や雪といったものが溶けて水になったときの量を「降水量」といいます。
空から降った水を含むものが溶けたとき「降水量」の対象になるわけです。
この雨量には5段階あり、量によってやや強い雨になったり、強烈な水量になります。
計るときは転倒マス型雨量計を使い、濾水器で濾過した雨を注ぎ、ますの回数を計測するのです。
もう一方「降雨量」は地面に雨が浸透せず、地表に降った雨の量を指します。
「降水量」の例文
・『年間を通して最も降水量が多い6月になる前に、作物を収穫する』
・『降水量が多い地域に行くときは、雨対策が最も重要だ』
「降雨量」の例文
・『今年の降雨量は過去数年を振り返っても少なく、節水を強いられた』
・『例年よりも降雨量が500ミリも多い地域では、崖崩れが多発した』
まとめ
どちらも気象庁で使われている言葉ですが、地表に降ったものは何が対象となるか、どのようにして計測するか違いを見比べてみるといいでしょう。