この記事では、「灯台下暗し」と「秘事は睫」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「灯台下暗し」とは?
近くにありすぎて、目当てのものがあるとは気付かないことを「灯台下暗し」【とうだいもとくらし】といいます。
灯台の下は光りが当たりにくい場所であるため、そこに長年探していた店や骨董品がある事実に気が付かないことがあるのです。
例えば、鞄をどこかに置き忘れて探していれば、自分がいつも使っている机の下にあったという状況を指します。
「秘事は睫」とは?
秘事というものは、意外に顔の近いところにある事を「秘事は睫」【ひじはまつげ】といいます。
近すぎて鏡を見なければ容易に分からないといった意味があることわざです。
この言葉は普通に過ごしていれば目の上に生えている睫は見えにくいといった状況から、いくら奥義と偉そうなことを言っても、かなり目につく近い所にある状態を指します。
「灯台下暗し」と「秘事は睫」の違い
ここでは「灯台下暗し」と「秘事は睫」の違いを、分かりやすく解説します。
あまりにも身近にあるため目を向けず、他の場所を探していたので見つからないという意味で使われているのが「灯台下暗し」です。
探していた物が椅子の下にあったり、棚の裏に落ちていたという状況で使います。
もう一方の「秘事は睫」は、たとえ秘術であってもそれほど遠い場所にあるものではないという意味で使われている言葉です。
「灯台下暗し」の例文
・『帆立を港から直接購入していたが、近所の魚屋で買えるとは灯台下暗しだ』
・『母子手帳がないので探し回ったが、枕の下から見つかり灯台下暗しだった』
「秘事は睫」の例文
・『裏に住む人が実は世界的に有名な書道家と知り秘事は睫だ』
・『通販で安く購入していたが、近所に激安で買える店があり秘事は睫だった』
まとめ
家中を探し回らなくても、けっこう身近な場所から見つかるという意味で使われていることわざです。
自分なりに深堀して、うまく例文を作ってみれば楽しみながら学べる方法になるでしょう。