「終日」と「ひねもす」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「終日」と「ひねもす」の違いとは?違い

昭和の時代には、春の暖かくなった時期に、終日ぽかぽかした縁側でうとうとするような光景はあちこちで見ることができました。

しかし、現代においては、時間を無駄に使うということで敬遠されています。

それでは、この「終日」とはどういう意味でしょうか。

また、「ひねもす」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「終日」「ひねもす」の違いを分かりやすく説明していきます。

「終日」とは?

「終日」とは、「しゅうじつ」と読み、一日の始まりから終わりまでという意味で使われる言葉です。

「終」とはいうまでもなく「終わり」という意味なので、「終日」は元々「一日の終わり」という意味であったものが、いつからか「始まりから終わり」という範囲を示すようになりました。


「ひねもす」とは?

「ひねもす」とは、一日の始まりから終わりまでという意味で使われる言葉です。

この言葉は、与謝蕪村の俳句に使われていることで有名です。

逆に言えばそれ以外で見たり聞いたりすることはほとんどないでしょう。


「終日」と「ひねもす」の違い

「終日」「ひねもす」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、一日中とか日中という意味で使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、単に読み方が違うだけで全く同じ言葉ということになります。

つまりすでに解説したように、「ひねもす」「終日」の読みとしても使われるくらいなので、意味は同じであるということです。

ただ、漢字だけの「終日」に比べると、ひらがなだけで、あまり馴染みがない「ひねもす」には若干古臭いという印象が伴います。

「終日」の例文

・『本日は終日閉館しております』
・『田中は、終日外出しております』

「ひねもす」の例文

・『春の海ひねもすのたりのたりかな』
・『ひねもす、縁側でうとうとしていると世俗を忘れてしまいます』

まとめ

この記事では、「終日」「ひねもす」の違いを、解説してきました。

序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。

この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。

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