この記事では、「終わり良ければ全て良し」と「有終の美」の違いを分かりやすく説明していきます。
「終わり良ければ全て良し」とは?
途中の経過よりも、最後の仕上げに力を注げばすべてがうまくできるという意味で使われているのが「終わり良ければ全て良し」【おわりよければすべてよし】です。
そのため、過程を気にし過ぎて時間をかけるより、最後に集中して物事に取り掛かれば無駄に時間や能力をかけなくても済みます。
言葉の由来はウィリアム・シェークスピアが描く曲からきていて、細かいところは気にせず、人々を感動させる最後に行なう内容が大事なのです。
「有終の美」とは?
長年続けてきた仕事から引退するとき、優秀な結果を残して格好良く去ることを「有終の美」【ゆうしゅうのび】といいます。
それまでにやってきたことの集大成として、最後はしっかり人々の記憶に残る結果を出してから表舞台から去るのです。
主に、自分が何年も頑張ってきた分野から引退するとき、最後は立派にやり遂げた後、惜しまれつつ立ち去ります。
「終わり良ければ全て良し」と「有終の美」の違い
「終わり良ければ全て良し」と「有終の美」の違いを、分かりやすく解説します。
経過があまり良い状況ではなくとも、最後が悪くなければすべてが良しとするとの意味がある言葉が「終わり良ければ全て良し」です。
このようなところから、過去は勉強ができない劣等生であっても、中年になってから勉強して弁護士になればそれで丸く収まります。
もう一方の「有終の美」は、立派な活躍したり、仕事ぶりを発揮しては人々の前から颯爽と過ぎ去るといった意味がある言葉です。
「終わり良ければ全て良し」の例文
・『何度も揉めたが、無事完成したのなら終わり良ければ全て良しだ』
・『喧嘩が多い夫婦も最後に仲直りすれば終わり良ければ全て良しだ』
「有終の美」の例文
・『歌舞伎役者が最後に有終の美を飾って表舞台から姿を消した』
・『何度も怪我した選手が最後に高得点を残して有終の美を飾った』
まとめ
最後に焦点を当てたことわざですが、使い方に少し違いがあります。
うまく使い分けて、何がどう良かったか伝えてみるといいでしょう。