似たような意味で使われる言葉として「居住」と「在住」があります。
2つの言葉はどのような基準で使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「居住」と「在住」の違いを解説します。
「居住」とは?
「居住」とは、「ある特定の場所に構えた住居に住むこと」を意味する言葉です。
「居住」の使い方
生活の拠点として家具や道具を揃え日々の暮らしを営んでいる場所のことを「住居」といいます。
「居住」は特定の場所に構えた住居に住むことを表します。
対象となる場所が特定の家やマンションの一室など限定的で、生活の本拠地にしている場所に住むことを指す場合に用いられる表現です。
「在住」とは?
「在住」とは、「その場所に住んでいること」を意味する言葉です。
「在住」の使い方
ある一定の範囲を指定しその場所に住んでいることを表す時に使います。
基本的には都道府県や市区町村など大まかな住所で住んでいる場所を示す場合に用いる表現です。
一般的には住民票がある個人の住所地を指しますが、実際にそこにいるかどうかの実態も密接に関わるため住民票の所在地であっても長くその地を離れ実態として住んでいなければ「在住」には当たりません。
「居住」と「在住」の違い
「居住」と「在住」の違いは「継続性」です。
「居住」はその場所に住むことを表す言葉で短期間だけ住むなど継続性がない場合でも当てはまるのに対し「在住」は住んでいることを表す言葉なのである程度の期間に渡り生活の拠点として暮らし続けている実態がないと使えない、という違いで区別されます。
「居住」は特定の家や部屋などピンポイントで示される場所に住むことを表し「在住」はあるエリアなど広い範囲のどこかに住んでいることを表す、という絞り込みの差も違いの1つです。
「居住」の例文
・『居住実態を調べる』
・『この家に居住して3年になる』
「在住」の例文
・『いとこはアメリカ在住だ』
・『生まれてからずっと大阪在住である』
まとめ
「居住」と「在住」はよく似た意味の言葉ですが本来の意味には大きな違いがあります。
それぞれの意味を正しく理解し使い分けてください。