この記事では、「加担」【かたん】と「荷担」【かたん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「加担」とは?意味
困っている人がいたときは、快く助けるため力を添えることを「加担」【かたん】といいます。
しかし、重い荷物を一緒に持ち、荷台に載せるために自ら快く手伝うのではなく、強盗する者の手伝いして金を盗む行為に加わることを「加担」というわけです。
主に、悪いことする者の行動や考えに手を染めるといった、やってはならない行為を指す言葉であり、犯罪の世界でよく使われています。
「荷担」とは?意味
荷物を人から受け取って担ぐことを「荷担」【かたん】といいます。
このことから、人のために手を出して加わるという意味で使われている言葉です。
元々、「加担」を「荷担」と書いていたところ、現在では「加担」と書く人が増えたため一般的な漢字として使われるようになりました。
現在では、人のために知恵を出したり、一緒に行動するといったときは「加担」を使いますので、ほとんど見かけなくなった漢字なのです。
「加担」と「荷担」の違い
「加担」と「荷担」の違いを、分かりやすく解説します。
悪いことをしようとしている人に知恵を貸したり、力を貸すことで仲間になることを「加担」といいます。
犯罪者や悪いことを考えている者のために、あえて力添えしてしまうことを意味する言葉です。
もう一方の「荷担」は、重い荷物でも快く持ってあげることを意味し、このことから、力添えするためにあえて加わって事件を起こしたり、悪い行いするために助けるという意味で使われています。
「加担」の例文
・『彼氏のために、彼女は会社の金を横領することに加担した』
・『先輩の頼みを断れず、データ改ざんに加担してクビになる』
「荷担」の例文
・『意味がない政治運動に荷担した若者たちも、今は子を持つ親だ』
・『離婚のために、妻へ男を近づけた荷担夫の卑劣な行為に腹が立つ』
まとめ
どちらも自らの考えで行動を一緒にしては悪い方向に進む行為を表す言葉ですが、現在は「荷担」を「加担」という機会が多いと覚えておくといいでしょう。