株式や外国為替など変動する相場で使う言葉に「下値」と「上値」があります。
この2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「下値」と「上値」の違いを解説します。
「下値」とは?
「下値」とは、「さらに下の値段」を意味する言葉です。
「下値」の使い方
特定の値段よりもさらに安い値段を表します。
相場が変動する取引では最低価格にならない限り値段が下がる余地を残しています。
ある一定の値段を基準にした時のそれよりもさらに安い値段が「下値」であり、一般的には現在の価格かこれまでの最も安い値段よりもさらに安い値段を表す意味で用いる表現です。
「上値」とは?
「上値」とは、「さらに上の値段」を意味する言葉です。
「上値」の使い方
現在の値段もしくは基準とする値段よりも高い値段を指します。
上がり続ける相場では何度も「上値」を更新する形で相場が動き続けることになります。
株式取引の場合は短期的には今の株価よりも上の価格を意味しますが、長期的には直近の最高値など基準とされる価格よりも上の株価を表す意味で使われる言葉です。
「下値」と「上値」の違い
基準となる値段を下回る安い値段が「下値」、基準となる値段を上回る高い値段が「上値」です。
どちらも基準となる値段を境とする領域の値段を表す言葉で、基準より高いか低いかで区別されます。
意味的には反対語にあたりますが厳密に言うと基準となる値段が異なるので本当の意味で正反対ではありません。
1日の株価を例にすると「下値」は1日のうちで最も安い最安値よりも下の値段を指しますが、「上値」は1日のうちで最も高い最高値よりも上の値段を指しており基準となる値段が異なります。
「下値」の例文
・『このままだと下値を更新しそうだ』
・『下値が堅いと見て株を買い増す』
「上値」の例文
・『まだ上値を更新する余地がある』
・『堅調だが上値は重い』
まとめ
「下値」と「上値」はどちらも基準よりも外の値段を指す言葉ですが表す意味は正反対です。
相場に関連してよく使う言葉なので正確に意味を理解しておきましょう。