この記事では、「お神酒」【おみき】と「お屠蘇」【おとそ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「お神酒」とは?
神棚にお供えして飲む酒を「お神酒」【おみき】といいます。
家を見守る神様に対してお酒を捧げることで、無病息災を避けられるわけです。
古代より始まったもので、神様にお供えするものとして必ず選ばれるものでした。
神事が終わった後、そこにいる人たちが「お神酒」 をお供えして飲めば霊的な力が宿るとされ、病気にかからず、災いにも巻き込まれないと信じられているのです。
それが時と共に年の初めであるお正月になると神社で振舞われるようになり、参列者は身を清めたのでした。
「お屠蘇」とは?
日本酒の中に防風、乾姜や山椒、細辛などの薬草を10種類ほど入れた屠蘇散を「お屠蘇」【おとそ】といいます。
みりんや防風など自分が飲みやすいように選んで調合したものを正月に飲むことでその一年の家内安全を願うのです。
この風習は中国からきたものであり、御年酒として邪気を祓う意味があります。
心身共に邪気を祓えば安泰な人生を送り、長寿を願うといった願掛けも込めて飲むわけです。
口に入れるときは全員が東の方角に向いて、年少者から飲んでいきます。
「お神酒」と「お屠蘇」の違い
「お神酒」と「お屠蘇」の違いを、分かりやすく解説します。
神社にお参りに行ったとき、参列者に振舞われるのが「お神酒」です。
神様にお供えしたお酒を配って飲んでもらうことで身を清め、災いや病気にかかならいよう振舞われるお酒になります。
もう一方の「お屠蘇」は10種類の薬草を自分なりに調合して、東の方角に向かって願掛けしながら飲むものです。
家内安全、長寿を願うものであり、古くは中国から伝わりました。
自分の健康だけでなく、家族が病気もせず前向きに明るく生きられるよう家族揃って飲みます。
まとめ
どちらもお酒を指すものですが、含まれているものや、方角、願う内容に違いがありますので、自分なりにどのようなものか見比べてみるといいでしょう。