この記事では、「極端」と「随分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「極端」とは?
「物事の最も端にあるさま」や「物事の一方に偏りすぎているさま」を意味する言葉です。
例えば、「極端に暑い」「極端に寒い」「極端に太る」「極端に痩せる」などのように、普通の範囲をはるかに超えた状態を表すときに使われます。
また、「極端に考える」「極端に言う」「極端な意見」「極端な行動」などのように、中立的な立場や判断から離れて、一方的な見方や言動するときにも使われます。
この場合、「極端」という言葉には、否定的なニュアンスが含まれることが多いと考えられます。
「随分」とは?
「ふさわしい程度を超えているさま」や「いちじるしいさま」を意味する言葉です。
例えば、「随分なお見舞いをいただいた」「随分な貯金額になった」「随分な言い方をする」「随分な奴だ」などのように、普通に考えるよりも高い程度や度合いに達していることを表すときに使われます。
また、「随分と老けて見える」「随分と大げさなことを言う」「随分と苦労した」「随分と上達した」などのように、予想外だったり、不本意だったり、明らかだったりすることを表すときにも使われます。
この場合、「随分」という言葉には、驚きや感嘆の気持ちが含まれることが多いと考えられます。
「極端」と「随分」の違い
「極端」と「随分」の違いを、分かりやすく解説します。
「極端」とは、ふさわしい程度を超えているさまや、いちじるしいさまを表す形容動詞です。
また、人の態度や言動が度を過ぎているさまや、非常識なさまを指すこともあります。
副詞としても使われます。
その一方で、「随分」とは、いちじるしいさまや、ふさわしいさまを表す副詞です。
多くの場合、予想外だったり不本意だったりする気持ちをこめて使われます。
また、その人の能力や身分や立場などにふさわしいさまや、事態がある状況にふさわしくなっていくさまを指すこともあります。
「極端」の例文
・『極端な話をすると、この会社は彼が辞めると破綻するだろう』
・『あの人は極端なことを言うから、あまり気にしないでおいた方が良いよ』
「随分」の例文
・『随分とお元気そうで何よりです』
・『彼は随分と遅くまで勉強しているようだ』
まとめ
「極端」は、物事の最も端にあるさまや、物事の一方に偏りすぎているさまを表す言葉で、否定的なニュアンスが強く、「随分」は、ふさわしい程度を超えているさまや、いちじるしいさまを表す言葉で、驚きや感嘆のニュアンスが強いと考えられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けましょう。