あまり目に触れることはありませんが、実は私たちの近くには多くのモーターが使われています。
たとえば大型のポンプには高出力のモーターが使われてお入り、適切な電圧を供給するために「リアクトル」や「トランス」が設定されています。
それでは、この「リアクトル」とはどういう意味でしょうか。
また、「トランス」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「リアクトル」と「トランス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「リアクトル」とは?
「リアクトル」とは、ドイツ語の「reaktor」をカタカナ表記した言葉で、入力された電圧を必要なタイミングで小さくすることができる装置のことです。
一般的にはモーターへ電源を供給する装置の中に使用されています。
後述の「トランス」の直前に設置されるものを「ACリアクトル」、トランスの中の直流部分に設置されるのを「DCリアクトル」と呼びます。
「トランス」とは?
「トランス」とは、一般的には電気を交流から直流、直流から交流に変換する装置のことを言います。
モーターへの電源供給においては、電圧の大きさをコントロールするために交流から一旦直流に変えたあと、コンデンサーを通して再び直流から交流に変えます。
「リアクトル」と「トランス」の違い
「リアクトル」と「トランス」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、一般的にはモーターの駆動装置の中に使用されている部品であることは同じですが、そもそも役割が違います。
この2つの部品の関係を簡単に説明するなら、「トランス」の働きを助けるためにその前部分や中間部分に設定されるのが「リアクトル」であるということになります。
また、2つの役割としては「トランス」がモーターに必要な電圧を供給するために「交流と直流を切り替えてまた戻す」というものであるのに対して、「リアクトル」はそのなかで「電圧の大きさをコントロールする」というものです。
したがって、そのどちらかが機能しなくなるとモーターが正常に動かなくなります。
まとめ
この記事では、「リアクトル」と「トランス」の違いを、解説してきました。
世の中で動いている大きなモーターには適切な電圧を供給することが重要ですが、それが行われないと使用している危機に大きなダメージを与えたり、大きな騒音を発生させることになります。