この記事では、「新米」と「古米」の違いを分かりやすく説明していきます。
「新米」とは?
新米とは、収穫してから1年以内のお米のことをいいます。
米は通常、秋に収穫が行われます。
収穫を終えた新たなお米が新米で、その前の年のお米は古米として区別されます。
日本では米の取引は米穀年度と呼ばれる年度によって行われており、11月1日から10月31日までを1年として区切っています。
11月1日を1年の始まりとしたのは収穫が11月頃から行われていたためですが、近年はもっと前から収穫が始まるのでズレが生じることもあります。
「古米」とは?
古米とは前年度に収穫されたお米のことをいいます。
さらに1年が経過すると古古米となり、また1年が経過すると古古古米となります。
古米は水分が抜けているので、炊いた時に膨らみが大きいという特徴があります。
また、時間が経過するにつれて、糠のような古米臭が発生します。
これは米の表面に付いている脂質が分解されるからです。
「新米」と「古米」の違い
収穫してから1年以内の米が新米で、1年よりも前に収穫したお米が古米です。
ただし、収穫してから2年経過した米は、古米ではなく古古米と呼ばれるようになります。
新米は古米よりも水分が多いので、ふっくらと艶があります。
また、新米の方が粘りもあり、古米よりも美味しいと感じる人が多いです。
古米には独特の古米臭が発生することもあり、臭いが気になるという人もいます。
ただし、寿司を作る際の寿司飯には、水分が少なく酢が浸透しやすい古米の方が向いているともいわれています。
新米と古米をブレンドして使用している寿司店もあります。
それから日本では粘り気のある米が好まれるので新米の方が人気がありますが、東南アジアなどでは粘り気の少ない古米の方が好まれることもあるようです。
まとめ
新米は収穫してから1年以内のお米で、前年度に収穫したお米が古米になります。