この記事では、「図る」と「諮る」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「図る」とは?
物事を成功させるためにはどのような仕事して、どう工夫していけばより完璧に計画を実行させられるかを考えることを「図る」【はかる】といいます。
計画を考える前に、ある程度仕上がった状態を頭の中で想像して取り掛かれば理想的な結果となるわけです。
この図という漢字には、思いはかるといった意味合いがあり、物事を実現するために使う素材や高さ、幅といったサイズを事前に調べておくことが必要になります。
「諮る」とは?
人の話に耳を傾けて、どのようにすればいいか話し合うことを「諮る」【はかる】といいます。
例えば、年上が年下の者にどうすればいいか具体的に提案してもらい、より理想的な仕上がりにするのです。
色々な意見を集めた方が、より人が求めている課題が見つかりやすくなり、質が良いものになりますし、多くの人を納得させる施設にできます。
このように、年齢や地位、権力といったもにとらわれずに相談して物事を良くすることを指すのです。
「図る」と「諮る」の違い
「図る」と「諮る」の違いを、分かりやすく解説します。
より計画したことをしっかり実現させるために、色々な人の意見を聞いてから具体的に計画を立てることを「図る」といいます。
「利便性を図る」といった使い方するときは、いかに問題なく快適に使えるように改善するかを考えて、現状を良い方向に変えるのです。
もう一方の「諮る」は周囲の者に意見を聞いて、どういった計画を立てるか具体的に考えます。
理事会や会議などで色々な人の意見を聞いてから商品開発に携わったり、計画を練るといった事前の準備が大事なのです。
「図る」の例文
・『給食作りするうえで、効率化を図るため調理の仕方を変えた』
・『売上げが減少した企業が再起を図るため、新たな商品開発に挑む』
「諮る」の例文
・『工場から排出される二酸化炭素について、会議で諮ることにした』
・『来月の国会では、全国で問題となっている空き家について対策を諮る』
まとめ
同じ読み方する言葉を2つご紹介しましたが、どのような場面でどう使えばより意味が通じる使い方ができるか学んでみましょう。
