「純白」と「清白」は双方とも「白」という漢字が使われていますが、それぞれ意味の違いはあるのでしょうか。
この記事では、「純白」と「清白」の違いを分かりやすく説明していきます。
「純白」とは?
「純白」は「じゅんぱく」と読む言葉で、「真っ白なこと」「混じり気なしの白色」という意味があります。
また、「汚れなどがなく潔白であること」「清らかであること」および上記のような様子といった意味も持ち合わせています。
漢字の「純」は「混じり気がない」「きいと」などを表し、「白」は「白い」「汚れがない」「明らか」といった意を示します。
「清白」とは?
「清白」は、「水や心などが清らか」や「汚れがない」「すがすがしい」といった意味を持つ「清」と、「白い」「明らか」「汚れがない」などの意味がある「白」によって構成される熟語で、「せいはく」または「すずしろ」と読みます。
「清白(せいはく)」は「品行などが清らかなこと」「潔いこと」やその様子を意味します。
「清白(すずしろ)」は大根の別称を意味し、特に大根の白い部分を表すと考えられています。
「純白」と「清白」の違い
「純白」と「清白」の違いを分かりやすく解説します。
「純白」も「清白」も「けがれなどがなく清らかであること」という意味合いを含む点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「純白」の場合は、上記の意味のほかに「真っ白なこと」や「全く混じり気のない白色」という意味も持っています。
「清白」に関しては「せいはく」と「すずしろ」の2種類の読み方があり、「純白」と類似する意味合いで使用されるのは「せいはく」と読む場合です。
一方、「清白」を「すずしろ」と読む場合は「大根の別名」という意味になります。
「清白(すずしろ)」は、1月7日の「人日の節句」に食べる「春の七草」のひとつとしても知られています。
まとめ
「純白」は「真っ白なこと」や「汚れ等がなく清らかであること」を示します。
「清白」は読み方によって意味が異なり、「清白(せいはく)」は「品行などが清らかで汚れがないこと」を示し、「清白(すずしろ)」は「大根の別称」を示します。
両者の違いを理解して、シーンに応じて使い分けてください。